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投球数制限「1週間500球」は有効か 米データでは「年間8カ月以上」に危険性

答申を行った後、記者会見する中島隆信座長(左)と八田英二・日本高野連会長=東京都新宿区の神宮球場で2019年11月20日、安田光高撮影

 日本高校野球連盟が29日の理事会で「1人の投手が大会で投げられるのは1週間500球以内」などの球数制限の導入を決め、来春の第92回選抜高校野球大会を皮切りに都道府県大会や軟式を含めた高野連主催大会で適用される(3年間は罰則なしの試行期間)。この規制がなぜ導入されたのか。高校野球はどう変わっていくのか。【安田光高、石川裕士】

上位進出校だけでなく、連合チームも含めた全チームが対象

 「何とか、現場が納得できるものになったのかな」。球数制限を答申した「投手の障害予防に関する有識者会議」(座長・中島隆信慶応大教授)の委員の一人はそうつぶやく。球数制限導入賛成の世論と、少人数チームに配慮して「時期尚早」を訴える多くの地方高野連。「落としどころ」を探りながらの議論だった。

 日本高野連で球数制限が本格的に議論されるようになったのは2014年から。同年センバツ2回戦で延長十五回引き分け再試合があり、投手の健康問題が改めてクローズアップされた。日本高野連は同年7月、全加盟校を対象に健康管理策として球数制限や投球回数制限、タイブレーク制度などの賛否を問うアンケートを初めて実施した。

 その結果などを踏まえて昨年導入されたのが、延長十三回以降を無死一、二塁から始めるタイブレーク制度。球数制限については「タイブレークよりも投手の健康管理に効果がある」(竹中雅彦・日本高野連事務局長=当時)と認めながらも、少人数チームに不利との懸念が強くて見送られた。昨年の加盟校3971校のうち約10分の1が複数校からなる連合チームで、約4分の1が部員20人以下。現実的に少人数では複数投手育成は困難だ。

 ところが、新潟県高野連が昨年12月、「19年春季県大会で1試合100球の球数制限導入」を発表。プロ野球選手から賛成の声が上がるなど、社会を巻き込む議論になった。これに対し、日本高野連は全国で同じ規則を原則としており、実施見送りを要望。その代わりに有識者会議を設置し、富樫信浩・同県高野連会長を含む委員13人で球数制限を議論することになった。

 今年4月スタートの有識者会議は当初、少人数チームに…

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