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センバツ21世紀枠・候補校紹介

候補校紹介/7 平田(中国・島根) 子供と交流、普及に一役

「出雲子ども野球フェスタ」で子供たちにボール投げを教える平田の野球部員(手前左端)

 <第92回選抜高校野球大会>

     投げたボールが的に当たると、子供たちが無邪気な笑顔を見せた。2019年12月15日、出雲ドーム(島根県出雲市)で開かれた野球教室「出雲子ども野球フェスタ」(島根県高校野球連盟主催)。子供に野球に触れてもらう目的で開かれ、平田の野球部員は他校選手らとともにコーチ役で参加した。

     園児から小学3年までが対象の午前中には、野球未経験者を含めて300人超が参加。スポンジボールを投げたり、テニスラケットや手作りバットで球を打ったりした。保科陽太主将(2年)は「楽しいと言ってくれた子もたくさんいたので、ぜひ野球をしてほしい」と期待する。

     同校野球部は数年前から野球の普及活動に取り組む。選手4人の「普及班」を中心にオフシーズンに数回、同校グラウンドに園児らを招いたり、保育園に出向いたりして野球体験会を開いてきた。新聞紙を丸めてカラーテープを巻き付けたバットを手作りして体験会で使うなど、安全面にも配慮してきた。県高野連によると、同フェスタではその手作りバットを使うなど、同校の普及活動のノウハウが生かされたという。

     1916年創立の県立校が普及に力を入れる背景には、少子化や野球人口減少がある。昨秋の島根県大会出場39校の約6割で、ベンチ入り選手数が20人に満たなかった。同フェスタの約2週間前から準備してきた保科主将は「練習もしないといけないけど、もう一回、野球が盛んになってほしい思いでやっている」と説明する。

     チームは昨秋、県大会準優勝、中国大会8強。植田悟監督(48)は「教えた子供が上手になることで、選手もうれしさを覚える。同様に選手同士でもアドバイスが増えるようになり、チームの雰囲気が良くなった」と指摘する。21世紀枠の候補校選出は補欠校だった前回大会に続いて2年連続3回目で、今回の候補校9校で唯一の複数回の選出。コーチ役の地元の「お兄ちゃん」たちが甲子園で躍動すれば、子供たちの憧れにもなる。【新井隆一】=つづく

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