<Play Hard>
磐城高校の近くでラーメン店「首鬼(しゅき)」を経営していて、選手がよく食べに来てくれます。大きな豚の角煮がのった看板メニュー「鬼肉ラーメン」をいつも注文してくれますが、それだけでは足りないだろうと白飯もサービスしています。たくさん食べて、体を大きくして、力に変えてくれるはずです。チームは仲が良く、お店に来た時もじゃれ合っていて楽しそうです。
センバツ21世紀枠の東北地区候補校になった頃から、常連のお客さんに「楽しみだね」とたくさん声を掛けていただきました。出場が決まった時も多くの方が喜んでいて、本当に地域の人たちから愛されているチームだなと感じています。
高校球児たちは皆、甲子園を目指しますが、ほとんどの人は夢のままで終わってしまいます。正直、彼らにとっても夢のまた夢、遠い場所だと思っていました。でも違った。すごいのひと言に尽きます。夢はかなうことを教えてもらいました。磐城の出場で、多くの県立高校が勇気をもらったはずです。
地域のみんなが活躍を期待しています。緊張しないでというのは無理だと思いますが、まずは楽しんできてほしい。そして、選手たちは「甲子園に行くこと」ではなく、「甲子園で勝つこと」が目標だとずっと言っていたので、実現してほしいです。=随時掲載