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踏み出せ

智弁和歌山/下 「常に実戦」で鍛錬 粘り強さ、成長見せる /和歌山

近畿大会1回戦の初芝立命館戦、ピンチの場面でマウンドに集まりプレーを確認する選手たち=奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで2019年10月、砂押健太撮影

 県2次予選で優勝したことで小林白彪選手(2年)は「チーム全体に自信が出てきた」。ただ、中谷仁監督は手応えをつかみながらもわずかな緩みを感じていたといい、あえて「このままでは近畿大会1回戦で負けるぞ」とげきを飛ばした。チームは気持ちを引き締めて大会に臨んだ。

     1回戦の初芝立命館(大阪)との試合は、アクシデントが続いた。前日には県予選で主力として出場していた大西拓磨選手(1年)が足の疲労骨折で離脱。試合も二回終了時に9点リードしていたが、降雨でノーゲームとなった。

     翌日に持ち越された試合は、初回に3点を先制するも三回に追いつかれる。不穏な空気が流れたが、ここで選手たちは成長を見せた。あわてることなく中盤の五回に一挙に4点を奪うビッグイニングをつくる。終わってみれば8―3で快勝した。

     小林選手はあわてず対処できた要因を「シートノックなど常に実戦を意識した練習を大会中もしていた。本番でも無意識に体が反応するようになってきていた」と分析する。

     続く兄弟校の智弁学園(奈良)との準々決勝。勝てばセンバツ出場に近づく試合は、乱打戦となった。初回にいきなり6失点。さらに悪いことは続く。主力の一人、綾原創太選手(2年)が相手の打球を右目付近に受け、病院に搬送された。

     投手陣が打ち込まれ、17失点。「コールド負けしたらあかん」と、打線は徳丸天晴選手(1年)の3点本塁打を含む計11安打で食らいついたが、残塁も多く、届かなかった。池田泰騎投手(2年)は「肝心な場面で守備のミスが出てしまった。ディフェンス面はまだまだと痛感させられた」と振り返った。

     中谷監督は「逆境で食らいついて、粘り強く諦めずに戦ってくれた。そこは成長してきたのかな」と選手たちを評価する。しかし、敗戦後にはあえて「これがお前らの実力や」と厳しい言葉をかけた。全国で戦う上で、「レベルを上げていかないといけない」との思いからだ。

     「実戦を意識して」というのは簡単だ。しかし、それを実行し、体に染み込ませるのは容易ではない。全国で勝ち上がるために。春の本番を想定し、選手たちは懸命に体を動かしている。【砂押健太】

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