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2020センバツ明石商 戦力分析/下 総合力の高さ明確に /兵庫

 今春のセンバツで初優勝を狙う明石商。これまでの分析により、今年のチームは攻撃力の面で、2019年の甲子園で春夏連続4強入りした前年チームを上回ることが分かった。では、他の出場校と比べるとどうか。強豪がひしめく近畿地区から出場する6校のデータを比較すると、明石商の総合力の高さがより明確になった。

     ■投手力

     19年秋に10イニング以上に登板した投手11人の防御率を見ると、中野憂翔投手(2年)が1位で、エースの中森俊介投手(2年)が3位だった。チーム防御率も6校のトップ。好投手がそろう近畿で、明石商投手陣の安定感は群を抜いている。

     ■守備力

     内外野の守りは堅く、守備範囲も広い。7試合でチーム失策数は4。1平均失策数は0・57と極めて少ない。11試合でわずか1失策の大阪桐蔭には及ばないが、堅守ぶりは近畿でトップクラスだ。

     ■打撃力

     チーム出塁率は6校中5位、チーム打率、長打率、OPSはいずれも6位と低かった。ただ、プロのトップチームでもOPSが0・8前後であることを考えると、十分に胸を張れる数字だ。

     甲子園通算3本塁打の来田涼斗主将(2年)は「狙いすぎた」と反省する通り、秋は長打が少なかった。だが、不調の理由が明らかなだけに、センバツでは本来の調子を取り戻してくれるはずだ。

     ■機動力

     チーム盗塁数は9と天理の11より少ないが、1試合平均では1・29個と6校で最多。上位から下位まで走れる選手がそろい、機動力は近畿のトップに立つ。バントも得意で、作戦面で柔軟性があることも強みだ。

     ■総合力

     明石商と近畿大会4強校の投手、守備、打撃、機動力の4項目を、毎日新聞が独自の基準で5段階評価した。

     近畿大会で優勝した天理はバランスがとれているが、全体的にグラフが小さい。智弁学園も同様だ。一方、明石商、大阪桐蔭、履正社の3校はグラフが大きくて力強い。中でも明石商が最も4項目のバランスが良く、総合力の高さが分かる。

     単純には比較できないが、明石商のチーム力は他地区の注目校にも引けを取らない。紫紺の大旗へ向けた視界は良好だ。

    (この連載は望月靖祥が担当しました)


     ■近畿地区の2019年秋の打率ランキング■

     (10打数以上)

                 打率   本塁打 長打率   出塁率  OPS

    (1)両井大貴(履正社)   .667 0   0.967 .756 1.723

    (2)前川右京(智弁学園)  .586 6   1.276 .636 1.912

    (3)小深田大地(履正社)  .541 2   0.946 .614 1.560

    (4)下林源太(天理)    .523 5   0.955 .625 1.580

    (5)藤江星河(大阪桐蔭)  .500 0   0.792 .520 1.312

    (5)浦谷直弥(智弁学園)  .500 0   0.615 .581 1.196

    (7)大西蓮(履正社)    .486 2   0.829 .600 1.429

    (8)細川凌平(智弁和歌山) .484 1   0.742 .568 1.310

    (9)西野力矢(大阪桐蔭)  .476 3   0.857 .522 1.379

    (9)関本勇輔(履正社)   .476 4   0.929 .511 1.440


    (14)福本綺羅(明石商)   .462 0   0.769 .563 1.332

    (23)来田涼斗( 〃 )   .409 0   0.500 .533 1.033

    (24)名村康太郎( 〃 )  .400 0   0.400 .400 0.800

     【参考】その他の地区の注目打者

     井上朋也(花咲徳栄)  .360 2   0.720 .500 1.220

     西川僚祐(東海大相模) .529 4   0.941 .610 1.551

     鵜沼魁斗( 〃 )   .324 0   0.500 .410 0.910

     山村崇嘉( 〃 )   .314 0   0.486 .415 0.900

     内山壮真(星稜)    .538 2   0.795 .625 1.420

     佐々木泰(県岐阜商)  .429 3   0.786 .543 1.329


     ■近畿地区の2019年秋の防御率ランキング■

     (投球10イニング以上)

                 防御率  奪三率   与四率

    (1)中野憂翔(明石商)   1.54  7.71 1.54

    (2)岩崎峻典(履正社)   1.65  9.00 2.02

    (3)中森俊介(明石商)   1.96  9.36 3.05

    (4)辰己颯(履正社)    2.29  5.03 2.75

    (5)庭野夢叶(天理)    2.51  3.86 4.05

    (6)荒川翔太(智弁学園)  2.61  4.35 2.61

    (7)藤江星河(大阪桐蔭)  2.78 11.32 4.57

    (8)吉岡大誓(天理)    2.82  6.85 2.42

    (9)小林樹斗(智弁和歌山) 3.44 11.29 1.96

    (10)西村王雅(智弁学園)  3.58  6.21 5.02

     【参考・その他の地区の注目投手】

     高橋宏斗(中京大中京) 1.68  8.64 1.80

     川瀬堅斗(大分商)   1.68  7.47 2.29

     下慎之介(健大高崎)  1.83  9.83 4.72

     ※「奪三率」は奪三振率、「与四率」は与四死球率


     ■近畿地区センバツ出場校の2019年秋の成績■

          試合 安打  打点  本塁打 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 防御率  打率   長打率   出塁率  OPS

    明石商    7  62  42  1  32 40  26  9  4 1.87 .335 0.476 .449 0.925

    天理    12 145 102 20  51 57  14 11 16 3.30 .382 0.634 .462 1.096

    大阪桐蔭  11 138 116 14  33 62  15  9  1 3.84 .412 0.672 .504 1.175

    履正社   11 134 114 12  31 86  25  8  9 2.08 .425 0.683 .549 1.231

    智弁学園   8  95  76 14  28 42  14  9 15 3.19 .386 0.667 .476 1.142

    智弁和歌山  8 100  68  7  23 40  13  8 10 3.74 .366 0.564 .447 1.011

     【参考・その他の地区の注目校】

    仙台育英  12 159  93 11  42 57  10  9  5 3.41 .381 0.547 .456 1.002

    健大高崎  13 120  61  7  60 35  22 23 13 1.82 .288 0.430 .344 0.774

    東海大相模  9 112  90  7  22 46  20 22  6 2.31 .382 0.560 .466 1.026

    中京大中京 19 210 165 14  38 92  42 49 10 2.06 .380 0.570 .468 1.038


     ◆計算式

     【防御率】(自責点×9)÷総投球回数【長打率】塁打数(単打数×1+二塁打数×2+三塁打数×3+本塁打数×4)÷打数【出塁率】(安打数+四死球数)÷(打数+四死球数+犠飛数)【OPS】長打率+出塁率

     <注>「チーム防御率」は「チーム自責点」の代わりに「個人自責点の合計」で計算した。また、明石商以外の選手とチームの「出塁率」は犠飛を考慮せずに計算した。このため、両項目とも本来の数字より若干高くなっている可能性がある。

    〔神戸版〕

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