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第92回センバツ注目校/1 白樺学園(北海道) 強豪に臆せず躍進

雪の上でトレーニングする白樺学園の選手たち=竹内幹撮影

 <第92回選抜高校野球>

     3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)には32校が出場する。初出場校や久しぶりに復活した学校、有名監督が率いるチームなど多彩な顔ぶれだ。今大会で注目を集めそうな学校を取り上げる。

     室内練習場に白樺学園の選手たちの声が響く。縦26メートル、横20メートルのスペースに部員33人が所狭しと並んでウオーミングアップ。戸出直樹監督(44)は「今年は部員が少ないので、これでも広く使えている方だ」と笑う。

     同校は北海道十勝地方の芽室町にあり、真冬は最低気温が氷点下20度になることも。グラウンドは雪に覆われ、キャッチボールくらいしかできない。練習は3~4班に分かれ、室内練習場の他、トレーニングルームや屋外の敷地などでウエートトレーニング、素振り、ティー打撃、ランニングなどのメニュー。主将で捕手の業天汰成(ぎょうてん・たいせい)=2年=は「ハンディとは思う。でも、それを言い訳にしたくない」と強調する。

     チームはこれまで夏の甲子園に3回出場しているが、センバツは初めて。昨秋の躍進の原動力となったのは、昨夏の屈辱だった。前のチームは「今よりも高い」(戸出監督)戦力を持ちながら、十勝支部予選で敗退し、6年ぶりに北北海道大会進出を逃した。選手たちが新チーム結成後に掲げたスローガンは「強いから勝つのではない。勝ったチームが強い」。その意識を徹底し、強豪校と対戦しても「試合をしないと結果は分からない」と、臆せずに立ち向かった。秋季北海道大会を初制覇し、明治神宮大会では4強進出。準決勝でも関東王者の健大高崎(群馬)に2―3と食い下がった。

     今冬は体作りを重視して各自が「身長の値マイナス100」の体重を目指し、筋力トレーニングの他、朝480グラム、夜900グラムの白米を最低限食べる「食トレ」に励む。1月下旬の時点で、部員平均で3~4キロの体重増。2番手投手の坂本武紗士(2年)も7キロ増え、最速136キロの球速を「センバツまでに140キロ」に上げることを目指している。

     学校の周囲にはジャガイモやビート畑が広がる。「楽しんで戦う姿を見せて、十勝の子供たちにもっと野球に興味を持ってほしい」と戸出監督。北の大地で育った野球少年たちが大舞台に挑む。【大東祐紀】=つづく

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