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第92回センバツ注目校/2 鶴岡東(山形) 部員超え一体実る

体育館でトレーニングする鶴岡東の選手たち=藤井達也撮影

 <第92回選抜高校野球>

     1月下旬、山形県鶴岡市にある鶴岡東の室内練習場。日本海に面したこの地域では雪がよく積もる季節だ。暖冬の今年は雪化粧が見られない日が続くが、冷え込みは厳しく、雨もよく降る。グラウンドで練習できない日も多く、選手たちはトレーニングで土台を作る。

     寒冷地から41年ぶりのセンバツ出場を決めた同校主将の鈴木喬(2年)は「昨夏の甲子園で先輩たちの戦い方を見せてもらって、いい刺激になった」という。同校は昨夏の甲子園でチーム初の1大会2勝を挙げ、16強入りした。その時のメンバーは2人しか残っていないが、昨秋の東北大会で初めて決勝に進出。2季連続の甲子園出場を引き寄せた。

     同校OBの佐藤俊監督(48)が就任したのは2001年4月。春は1979年、夏は81年を最後に甲子園から遠ざかっていた。「部員が少なく、3年間かけないとチーム力が上がってこない時期もあった。東北全体のレベルも上がっていた」と振り返る。

     11年、30年ぶりに夏の甲子園に出場すると、15、16、19年にも出場し、夏の常連になりつつある。そしてセンバツでも復活出場。底流に流れているのは、「全員野球の神髄ここにあり」という佐藤監督が掲げるモットーだ。部員、スタッフ、OBが一体感を大切にチーム作りをしてきたことが実りつつある。夏の山形大会メンバーを部員間の投票で選んでいるのも、その一例。「自分たちで選んだメンバー」という意識がチームの結束力を高めている。控えやベンチ外の選手にも目配りを忘れないことで退部率が低くなり、さらに選手が集まるという好循環ができている。OBの絆も強く、昨秋のチーム打率が4割1分9厘を誇る強打の原動力である寮での食事や弁当作りは、OBが担当している。

     佐藤監督は「先輩たちが41年前の春に雪国から甲子園に行って、一つ勝ったのが印象に残っている。それを超えるような戦いをしたい」と8強を目標に掲げる。【高橋秀明】=つづく

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