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ミックスゾーン

野球 アピールプレー 優勝支えた好判断

社会人野球日本選手権で初優勝を果たし、選手に胴上げされる橋口博一監督(中央)=京セラドーム大阪で2019年11月4日、久保玲撮影

 3月19日に開幕する第92回選抜高校野球大会。長い歴史を刻む大会では珍しいプレーが多く生まれる。思い返すのは、第83回大会(2011年)2回戦の履正社(大阪)―九州学院(熊本)戦だ。

     六回の履正社の守り。1死満塁で左翼にライナーが飛んだ。好捕した左翼手がそのまま二塁を踏み、3アウト。だが、その前に飛び出した三塁走者が本塁を踏んでいた。この場合、タッチアップしていなくても得点が認められる。守備側は球を持って三塁を踏むか、三塁走者にタッチして審判にアピールし、第3アウトを置き換える必要があった。岡田龍生監督(58)が気付いたが時すでに遅し。投手と内野手がベンチ前に戻った後で、既にアピール権は失われていた。

     19年秋の社会人野球日本選手権でも、同様のプレーがあった。2回戦の大阪ガス―JFE東日本戦。四回の大阪ガスの守りで、1死一、二塁から大飛球が右翼フェンス際に飛んだ。右翼手が好捕し、送球を受けた一塁手が一塁ベースを踏んでアウトにしたが、その前に二塁走者が本塁を踏んでいた。橋口博一監督(52)は素早く野手に指示を出し、青柳匠三塁手(30)も「セカンドでアウト(を取れ)」と叫ぶと、球を持った遊撃手が二塁を踏んで審判にアピール。チーム一丸で失点を防いだ。

     橋口監督は日ごろからルールブックを読み込み、規則を熟知。青柳も亜大時代に同様のケースに出くわし、対処が染みついていた。準備を重ねたからこその優勝は、そんな瞬時の好判断も支えている。【石川裕士】


     *「ミックスゾーン」とは、記者が競技後の選手に取材する場所のこと

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