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第92回センバツ注目校/6 鳥取城北(鳥取) 競争心、実力底上げ

屋内練習場でトレーニングする鳥取城北の選手たち=幾島健太郎撮影

 <第92回選抜高校野球>

     阪神甲子園球場(両翼95メートル、中堅118メートル)の大きさに近い両翼95メートル、中堅120メートルの鳥取城北の野球部専用グラウンドで、五つ並んだケージからフリー打撃の快音が響く。他の部員たちは球場外周のインターバル走、屋内練習場での体幹トレーニングなどで汗を流す。部員77人は恵まれた環境の中、効率重視の練習を行っている。

     2009年9月就任の山木博之監督(44)は県外出身選手を積極的に受け入れて夏の甲子園に4回出場したが、センバツ出場は過去1回。15年に専用グラウンドが完成する前、練習はサッカーのフィールド1面分の校庭を他部と共用するため制約が多かった。大所帯だけに夏の鳥取大会前に新チームを見据えた「控え組」の練習が不十分になり、それが秋季大会で勝ち進めない一因だった。

     学校から車で約20分の距離にグラウンドを整備。工事はOBで野球部後援会長の建設会社社長、谷口洋一さん(53)が請け負い、私費も投じて地下排水溝や屋内練習場、ブルペンも整備した。17年には隣接地に一回り小さい第2球場を自己負担で建設し、学校に寄贈。「専用グラウンドは歴代部員の悲願。下級生たちにもレギュラーと同じ練習環境を整えてあげたかった」との思いだった。

     山木監督は昨秋の新チーム結成後、選手たちを打撃のタイプに応じて3グループに分け、同じ練習メニューを課している。長打力を伸ばす組、足や小技を絡めるタイプ、その中間型。互いの競争心をあおり、チーム力を底上げする狙いがある。主将で4番・三塁手の吉田貫汰(2年)は「伸び伸び練習できてありがたい。グループ分けで、(チームメートに)勝ちたい気持ちも強くなる」と効果を強調する。昨秋の公式戦チーム打率は3割6分6厘で、中国大会準優勝に輝いた。

     平成期間のセンバツで鳥取勢はわずか3勝。鳥取城北も初出場だった8年前、開幕試合で三重に5―6で惜敗した。OBの思いも背負って打力を磨いたチームが、新たな歴史を作るべく、令和初のセンバツに挑む。【伝田賢史】=つづく

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