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ワンチーム

’20センバツ 山梨学院/下 秋季関東大会・決勝での敗北糧に 厳しい練習経て自信 /山梨

走り込みをする選手たち=甲府市で

判断力磨き、下半身も強化

 強豪校を次々破り、たどり着いた秋季関東大会決勝の舞台。選手たちの前に立ちはだかったのは健大高崎(群馬3位)の橋本拳汰投手(2年)だった。身長191センチの大型右腕が投げ下ろす140キロ台の直球に対応できず、0―3で敗れ、26年ぶりの優勝はならなかった。

     無安打に終わった3番の小吹悠人選手(同)は「(準決勝までは)変化球で抑える投手だったので、速球派の投手にうまく対応できなかった」。4番の栗田勇雅選手(2年)も1死二塁の好機で捕邪飛に倒れた打席を念頭に「打たなければならない場面で打てなかった」と悔やんだ。この教訓を踏まえ、選手たちはピッチングマシンで速球対策をしたほか、ティーバッティングを昨年以上にこなした。練習を通じて1000球近く打つ日もあり、栗田選手は「飛距離が伸びるのが楽しみ。チャンスでしっかり打ちたい」と意気込む。

     一方で、バントやヒットエンドランなど機動力を生かす練習を重視してきた吉田洸二監督(50)は「打撃は好不調があるが、走塁や守備は波が少なく、相手に関係なく力を発揮できる」と話す。走者を置いた打撃練習を繰り返し、走塁の判断力を磨いてきた。「走るのか走らないのか。止まるのか止まらないのか。判断力は練習の回数と試合での経験で養われる」

        ◇

     2019年12月下旬。選手たちの姿は長崎県にあった。吉田監督の故郷で行う恒例の合宿で、走り込みを中心に下半身をいじめ抜いた。同県佐々町の古川岳では傾斜の違う3種類の坂道の上り下りを数時間にわたって繰り返し、同県平戸市の千里ケ浜では200メートルダッシュやチームメートを背負った走り込み、ウサギ跳びなどを続けた。

     砂が柔らかく、足が取られる千里ケ浜での走り込みについて、吉川大投手(2年)は「一番つらかった」、㓛刀史也主将(同)は「脱落者も出さず乗り越えられた時には全員で号泣した」と振り返る。吉田監督は「苦しみを突き抜けた時、見違えるように強くなった」と話す。

     年明けの1月。集まった選手たちを前に吉田監督は今年のチームテーマとして「ワンチーム」を掲げた。「ワンチームになるにはつらいことを乗り越える必要があるが、それを乗り越えたのだからワンチームだ」と伝えた。地道な練習に裏付けられた自信を胸に、選手たちは甲子園での飛躍を目指す。【金子昇太】

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    8月11日の試合

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