メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

県岐阜商 観客みんな巻き込んで 女子14人の応援部 しなやかな動き、通る声が持ち味 /岐阜

練習に励む応援部員たち=岐阜市則武新屋敷の県岐阜商で

 <センバツ高校野球>

     学ランに身を包んだ女子生徒たちが、演舞やかけ声で周囲を鼓舞する。県岐阜商の活躍を支えるのは、吹奏楽部や保護者などアルプス席全体を束ねる応援部の部員たちだ。2015年のセンバツ出場時は大会の応援優秀賞を獲得しており、今回も「観客を巻き込んだ応援をしたい」と日々練習に励む。【横田伸治】

     現在14人の部員は、全員が女子生徒だ。県岐阜商には定時制のクラスもあるため、大声を出す練習は午後6時前まで。場所も「音が近隣に漏れないから」と、二つの校舎をつなぐ渡り廊下に限定される。それでも毎日厳しい練習に打ち込み、さまざまな部活の応援のほか、学校や地域のイベントでも精力的に成果を披露する。

     1952年の創部から約70年の歴史を持つ部だが、最近の道のりには困難が多かった。顧問の渡辺信之教諭が就任したのは04年。だが新入生が入部せず、05年秋に当時の3年生が引退すると、部員はとうとうゼロに。

     渡辺顧問が職員会議で部の存続を訴え、兼部や女子の入部を認めることにした。すると科学部や水泳部、コンピューター部などから男女数人が入部した。しかし、07年に当時唯一の男子部員が退部以降は、現在まで女子部員のみになった。

     それでも、渡辺顧問は現在の女子だけの応援団を称賛する。「立ち姿、声量、連携のスムーズさなど、今まで見てきた中でも本当に質が高い」と話す。第69代団長を務める田中一葉さん(2年)は「女子だけでは男性より声は大きくないが、通る声は出せる。動きのしなやかさも持ち味です」と、女子の特徴を生かした応援に自信を見せる。

     野球応援では、鍛治舎巧監督の就任時に以前とは曲目などを大きく変更した。一回の攻撃の前には団長によるソロの歌い上げから、「出陣のテーマ」へつなげていく。メガホンや学ランも新調し、甲子園への準備は整った。田中団長は「野球部への感謝をぶつけて、アルプススタンドを青いメガホンで染めたい」と大舞台を心待ちにする。

    毎日新聞のアカウント

    8月17日の試合

    話題の記事

    関連サイト