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センバツ中止決定 明豊と大分商、落胆 「せっかくつかみ取ったのに…」 /大分

出場がかなわず、取材に応じる川崎監督

 無観客試合から一転して中止が決まった第92回選抜高校野球大会。県内で出場を予定していた明豊と大分商の両校野球部やOBからは、決定に驚きや落胆の声が上がった。県から2校が同時に出場できるのはセンバツに限られるだけに、関係者たちはこれまで努力を重ねてきた両野球部の部員の心情を思いやった。【河慧琳、辻本知大】

    「仕方ない」「かわいそう」

     ■明豊■

     「仕方ないという思いと、無念という両方の思いがある」。取材に応じた川崎絢平監督は苦しげな表情を浮かべた。赤峰淳部長は「仕方のないこと。決断されたことに従うだけだが、せっかくつかみ取った出場。選手のことだけを考えれば悔しい」と目を赤くした。

     野球部OBで、昨春のセンバツに出場してベスト4入りの立役者だった青地七斗さん(18)は「バリ(とても)かわいそう。小さいころからの憧れの舞台。あの大歓声をもう一度味わってほしかった。残念です」と声を落とした。

     同じく昨春に投手として出場した寺迫涼生さん(18)も「甲子園に出るための努力を考えると選手たちがかわいそう。どうしようもないのは分かるけど、何のために頑張ってきたのか。ぶつけようのない怒りとむなしさがある」と悔しさをにじませた。

     川崎監督は「このもどかしさや歯がゆさは夏に晴らすしかない。選手たちには、前を向いて進むしかないと伝えたい」と話した。

     ■大分商■

     23年ぶりの切符を手にしていた大分商。エースで主将の川瀬堅斗投手(2年)は、大会に備えて自主練習をしていた最中だった。中止を知って「何でだ!」と悲鳴のような声を上げたという。

     父の川瀬保生・保護者会長(63)は「一生に一度の大きな舞台だった。子供たちのことを思うと言葉が出ない」と話した。野球部OBの多嶋田明会長(68)も「無理にやって感染が広がってはいけないという思いもある」とした一方で「先週までは『たとえ無観客だとしても開催できるので良かった』とみんなで喜んでいた。それなのに、選手たちの気持ちを考えるとかわいそうでならない」と戸惑いを口にした。

     野球部はチーム一丸となって戦い、秋の九州地区大会で準優勝して念願の出場を決めた。多嶋田会長は「監督や部長も含めて、センバツに出場できるまでよく頑張ってくれた」とねぎらいつつ「先のことは見通せないが、1日も早く感染拡大が終結して、夏の大会が無事に開かれるのが一番の願い」と選手の今後の活躍を期待した。

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