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ミックスゾーン

選抜高校野球中止 背番号「自信にして」

須江航監督(右)から背番号「4」を手渡され、握手する鈴木誠達選手(中央)=多賀城市の仙台育英高室内練習場で2020年3月12日、滝沢一誠撮影

 「野球ができることに感謝したい」。東日本大震災が起きた2011年以降、球児の口からよく聞くようになった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で11日、第92回選抜高校野球大会の中止が発表された。高校野球担当として3月下旬の取材予定がすべて白紙となり、その言葉の重みを感じている。

     翌12日、13回目出場の仙台育英(宮城)がセンバツ大会のベンチ入りメンバーを発表し、須江航監督(36)から選手一人一人に背番号が手渡された。もともとこの日がメンバー発表だった。須江監督は「練習試合ができない中でも紅白戦を続け、最後まで競争してきた。自信にしてもらいたい」。大会がなくても予定通りに行った。

     背番号を手渡すことは、センバツにひと区切りつけるのと同時に、夏に向けた新たな競争のスタートを切る意味を持つ。ただ、須江監督は背番号を渡す際、幻となったセンバツのベンチ入りメンバーに対し、「どこかの段階で華やかな場を設けることを考えている」という約束もした。

     新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見えないため、今すぐに何かをするのは難しいだろう。4月以降も真っ白な私の手帳に、その予定を一日でも早く書き込めることを切に願う。【安田光高】


     *「ミックスゾーン」とは、記者が競技後の選手に取材する場所のこと

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