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九州のセンバツ代表校選手ら無念の思い 夏の甲子園中止決定

 新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれていた第102回全国高校野球選手権大会は20日、戦争で中断された1942~45年以来の中止が決まった。甲子園大会の春夏中止は初の事態だ。センバツの中止決定から70日。春に続いて夏への挑戦も閉ざされたセンバツ代表校の選手は無念の思いを口にした。

鹿児島城西 佐々木誠監督「腐らずしっかり」

監督から大会中止を聞き、円陣を組んで話をする鹿児島城西の選手たち=鹿児島県日置市で2020年5月20日午後5時1分、須賀川理撮影

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 「腐らずしっかりやりきることが大事だ」。鹿児島城西(鹿児島)では、佐々木誠監督(54)が選手らにそう語りかけた。取材に応じた古市龍輝主将(3年)は「(センバツ中止後)モチベーションを保って練習をするのが大変だった。1、2年生には来年、僕たちが行けなかった甲子園に行ってもらって、どんな場所だったか教えてもらいたい」と硬い表情で話した。

 プロ野球の福岡ダイエーホークスなどで活躍し、2018年に就任した佐々木監督にとって現在の3年生は「1期生」。シード校として臨んだ19年夏の鹿児島大会で敗れてからは反骨心を育てようと、厳しい言葉も投げつけてきた。「中止は妥当な判断。結果を出せないのは可哀そうだが、それでも立ち上がって報われるような高校3年間であってほしい」。取材に対し、祈るように話した。

練習後に今夏の全国高校野球選手権大会の中止を伝えられた明豊の3年生の選手たち=大分県別府市で2020年5月20日午後6時2分、津村豊和撮影

大分の明豊 3年生部員らはグラウンドでぼうぜんと 

 19年センバツで4強入りしたメンバーが8人残り、初の全国制覇を目指していた明豊(大分)。春に続いて夏も望みを絶たれ、3年生の部員らはグラウンドでぼうぜんと立ち尽くした。

 「ものすごく悔しい。全員で日本一を目指し、それだけの練習をしてきた。日本一になって高校野球を終えたかった」。エースで主将の若杉晟汰投手(3年)は言葉を絞り出した。

 ベンチでうつろな表情を浮かべる選手、タオルを顔に当てて肩を震わせる選手。静まりかえったグラウンドで若杉主将は言葉を継いだ。「3年間一緒に練習してきた仲間と甲子園で野球ができなくなるなんて。今は何も考えられない」

◇長崎の創成館 稙田監督「地方大会だけでも開催を」 

 創成館(長崎)の稙田(わさだ)龍生監督は午後3時過ぎ、選手らが練習している同校グラウンドで取材に応じ「このまま終わっていいのかという思いが一番。けじめの舞台として地方大会だけでも開催してほしい」と沈痛な面持ちで語った。

 3年生は42人。最終学年の実績は進学や就職にも関わるだけに「進路への影響が非常に心配だ。3年生は新しい目標を設定して次を見据えてほしい」とグラウンドの選手たちに目を向けた。【菅野蘭、河慧琳、中山敦貴、松田栄二郎】

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