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(その2止) 青森・五戸高サッカー部 冬信じて「返り咲く」 総体中止、過疎で迫る廃校

ゲーム形式の練習に汗を流す青森県立五戸高サッカー部の榎本叶翔主将(左から2人目)ら=同校グラウンドで2020年5月22日(榎本叶翔主将提供)

 

 緑がまぶしい丘の上にある青森県立五戸高のグラウンドにサッカー部員15人が戻ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大で一時は活動自粛を余儀なくされたが、緊急事態宣言も解除され、日常を取り戻しつつある。全国高校総合体育大会は中止に追い込まれたが、冬の全国高校選手権は開催に望みが残る。失われた時間を取り戻すかのような気迫でボールを追い、主将を務める3年の榎本叶翔(えのもとかなと)(17)は「もう一度、必ず全国の舞台に返り咲く」と悲壮なまでの決意を込める。訳がある。創部から63年、「小さな町のシンボル」だったサッカー部の歴史に今年で幕が下りる。

 1928年創立の同校にサッカー部が誕生したのは57年。以来、全国高校総体に11回、全国高校選手権には14回出場し、85年度の選手権で過去最高の8強入りした。だが五戸町の過疎化とともに部員数も減り、89年度の選手権を最後に全国舞台から遠ざかり、最近はせいぜい県大会16強どまり。人口減に歯止めがかからず、2018年3月、21年度末での廃校が決まった。今の2年生を最後に生徒募集は終わっており、サッカー部はチームが組める今年度限りで廃部となる。

 廃校の話が現実味を増す中で、最後に一花咲かせようと動いたのは、同校OBでもある三浦豊監督(52)だった。85年度の選手権に16年リオデジャネイロ五輪サッカー男子日本代表の手倉森誠監督(52)らと共に出場し、8強入りに導いたエースストライカーこそが、この三浦監督。「五戸から全国を目指さないか」。町外の強豪私学から誘いが舞い込む地元の中学生に呼び掛けた。「すごい熱気だった。自分(の力)と監督を信じて…

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