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高校野球決勝 前夜に突然の時間変更 県教委の「指導」とは 大分県独自大会

夕日を浴びながら一塁側スタンドから声援を送る大分舞鶴の選手=大分市の別大興産スタジアムで2020年7月31日午後5時37分、河慧琳撮影

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 高校野球の大分県独自大会を巡り、31日の決勝の開始時間が試合前日の夜になって急きょ、午前10時から夕方の午後5時に変更された。主催の県高校野球連盟ではなく、県教育委員会の「指導」だったというが、一体何があったのか。【石井尚】

 工藤利明県教育長の指示で決勝の開始時間の変更について協議が始まったのは30日午後1時過ぎ。最終的に時間変更が決まったのは7時間後の午後8時過ぎで、その後、決勝を戦う津久見と大分舞鶴の両校に伝えられた。

 なぜ前日になって急に試合開始時間が変更になったのか。県教委体育保健課によると「熱中症対策」が理由だったという。▽大分県を含む九州北部で30日に梅雨が明け、当日が暑くなる可能性があった▽7月中に大分県内で運動中の高校生が熱中症の疑いで病院に搬送された事例があった――ことなどから、日中ではなく夕方のプレーボールが決まったという。決勝に進出した2校がともに県立校だったこともあり、「部活動は教育の一環」として開始時間の変更を判断したという。

 だが、翌日午前の大一番に向けて寝ようとしていた球児たちには動揺が広がった。ある選手は「連絡が来たのは午後9時半だった。すごく突然で戸惑った」。別の選手は「朝一番の試合に向けて、気持ちを作っていたので肩すかしを受けた。夜遅くに試合時間の変更を聞いたので混乱した」と憤った。

 3年生にとっては高校生活最後の試合だっただけに保護者の思いも強かったが、保護者の一人は「夕方の試合開始に変更となったことで、仕事を抜けられない10人ぐらいが応援に来られなくなった」と残念そうに話した。

 「熱中症対策」を理由とする前夜の突然の開始時間変更。吉野賢一郎・県教委体育保健課長補佐は「迷惑をかけてしまい、大変申し訳なく思っている」と謝罪。工藤教育長も「急きょ変更となり、選手の皆さんにはご迷惑をかけた」とコメントした。

 大分市の31日の最高気温は33・9度。大分市の別大興産スタジアムで午後5時に始まった決勝は午後7時過ぎまで熱戦が続き、津久見が大分舞鶴を2―1で降して優勝した。

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