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#最後の1年

センバツ行進を先導した女子球児の最後の夏 駆け抜けた背番号27

ただ一人の女子選手として紅白戦でダッグアウトに入る石岡一高の浜田芽里=茨城県牛久市の牛久運動公園野球場で2020年7月2日午後5時51分、藤井朋子撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で中止が決まる前から甲子園でプレーする道は閉ざされていた。それでも白球も夢も追い続けてきた。茨城県立石岡一高(同県石岡市)3年で、野球部員79人で唯一の女子選手、浜田芽里(めりい、17歳)。チームメートをスタンドから見つめながら、過ぎゆく夏に何を感じていたのだろうか。

 長い梅雨がようやく明けた8月2日、水戸市のノーブルホームスタジアム水戸。夏の全国高校野球選手権中止の救済策として開かれた県独自大会4回戦で、3年生部員だけで臨む石岡一高は水城高と緊迫した投手戦を繰り広げていた。スコアボードに0が並ぶ中、浜田は背番号27をつけてスタンドにいた。3年生27人のうち唯一出場権のない浜田にも林健一郎監督(45)は背番号を用意してくれた。感染予防のマスクを着用した浜田は祈るような目で仲間を見つめた。八回裏に2点を許し、そのまま0―2でゲームセット。「長くて、つらいこともいっぱいあったけれど、みんなと一緒に野球ができて本当によかった。ずっと、この時間が続け…

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藤井朋子

毎日新聞東京本社運動部。1990年、兵庫県生まれ。2015年入社。盛岡支局では東日本大震災や重要文化財の無断切り取り問題などを取材し、20年から現職。小学生の頃はソフトボールで4番を務めたことも。三振ばかりだったが、いつでもフルスイングがモットー。5人の甥やめいの成長が楽しみで、キャッチボールができる日を夢見ている。

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