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チェック@さぬき

独自大会・センバツ交流試合 コロナ禍、尽誠学園の選手たち 人間的成長、勝利つかむ /香川

【智弁和歌山-尽誠学園】二回裏尽誠学園1死満塁、菊地の二塁打で一塁から生還し喜ぶ福島(左)=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2020年8月17日、久保玲撮影

 8月に甲子園で高校球児たちが各校1試合だけの熱戦を繰り広げたセンバツ交流試合。新型コロナウイルスの影響で、春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止となり、無観客などいつもとは違う形での試合となったが、県勢の尽誠学園は甲子園常連校の智弁和歌山と対戦し、8―1で快勝した。チームの担当記者として感じたコロナ禍での選手たちの成長を振り返る。

    【喜田奈那】

     6月10日、センバツ交流試合の開催が発表され、尽誠学園の甲子園出場が決まった。夢を取り戻した選手たちは「まずは県の独自大会をぶっちぎりで優勝する」と誓い合った。新型コロナに振り回される選手たちを見守ってきた県高野連の鏡原寿吉会長は「独自大会で相手選手のけがの処置をする姿が印象に残っている」と話す。

     尽誠学園は独自大会4試合をコールドで制し勝ち上がると、8月13日、高松商との決勝戦に臨んだ。七回、尽誠学園の菊地柚選手(3年)の強烈な打球がマウンド上の松田光稀投手(同)の足を直撃。心配して集まる高松商ナインに交じり、尽誠学園の三塁ランナーコーチ、榊原三太選手(同)がすぐさま駆け付けると、コールドスプレーで足を冷やした。「自然と体が動いた」という。西村太監督は「選手たちは自分が何をすべきかを理解し、自分の役割に自覚と責任も持つようになった」と説明する。

     前年覇者の高松商を5―0で降し、勢いをつけて臨んだ同17日のセンバツ交流試合の智弁和歌山戦では打線が爆発。二回、菊地選手の走者一掃となる左中間への適時二塁打などで一気に5点を奪うと、その後も着実に加点し、計8点を奪った。エースの村上侑希斗投手(同)は強力打線を相手に、6奪三振1失点の好投。強豪校に快勝し、甲子園で18年ぶりとなる勝利の校歌を響かせた。

     コロナ禍で選手たちは「野球ができることに感謝したい」と口をそろえていた。鏡原会長は「相手選手のことも考えられるようになった人間的な成長が甲子園での勝利につながったのではないか」とたたえる。

     3年生たちは野球部を引退したが、これから進む大学や社会人などそれぞれの道でも、コロナ禍での貴重な経験を生かし、きっと活躍してくれるだろう。

    毎日新聞のアカウント

    8月17日の試合

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