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秋季県高校野球大会(県高野連主催、毎日新聞社など後援)は20日、岐阜市の長良川球場で決勝と3位決定戦があった。決勝では県岐阜商が大垣商を3―2で降し、2年連続23回目の優勝を決めた。
3位決定戦は、岐阜第一が中京を延長十回で3―2で降し、2年ぶり16回目となる秋季東海地区大会への出場を決めた。東海大会は10月24日から三重県内で開かれ、県内からは県岐阜商、大垣商、岐阜第一の3校が出場する。【熊谷佐和子】
<長良川球場>
▽決勝
大垣商
000200000=2
02001000×=3
県岐阜商
(大)谷口、速水、梅森―下野
(県)野崎―高木
▽三塁打 岩本(大)
県岐阜商は二回、無死一、二塁から、藤永の二塁への打球で進塁した二走の梅村が、相手二塁手の一塁への悪送球の間に生還し先制。五回にも高木の左前適時打で加点した。投げては野崎が9奪三振の完投。大垣商は四回に岩本の三塁打などで2点を挙げ同点に追いついたが、及ばなかった。
○…県岐阜商の主砲の高木将斗主将(2年)は同点の五回、打席に入ると、鍛治舎巧監督からの「行け」というアイコンタクトで合図を受けた。高めに浮いた変化球を狙い、左前適時打を放ち逆転。打った瞬間「点につながるな」と実感した。優勝を決める決勝打に「4番として当たり前」と冷静だった。
世代交代後の新チームの主将として挑んだ8月の練習試合で連敗しており、プレッシャーを感じていたという。最近では「自分勝手な野球はだめ」と話し、次の打者につなげることなどをナインに呼び掛けてきた。この大会を通じて「チームが成長できた」と振り返る。
優勝はしたが、準決勝と決勝はともに接戦で勝ち取った。「県内で圧勝する」とのチームの目標には「届いていない」。東海大会では「相手がどこでも、攻めのプレーをしたい」と力を込めた。
▽3位決定戦
中京
0000020000=2
0000010011=3
岐阜第一
(延長十回)
(中)伊藤、小田―古屋
(岐)阪口―高橋、板橋
▽本塁打 小田(中)
▽二塁打 岡本、早川(岐)
岐阜第一は2点を追う六回、阪口の適時打で早川が生還し1点差に迫った。九回1死から小沢の犠飛で三走の福井が生還し同点に追いつくと、延長十回に福井の適時打でサヨナラ勝ちした。中京は六回に小田の本塁打で2点を先制したが、あと一本が出なかった。