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「やんちゃ」卒業 チーム打撃で快音 東日本国際大昌平・岸田 秋季高校野球

【東日本国際大昌平-一関学院】一回表東日本国際大昌平2死一、三塁、岸田脩汰が右中間へ先制の2点三塁打を放つ=仙台市の仙台市民球場で2020年10月15日午前10時18分、安田光高撮影

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 高校野球の秋季東北大会は15日、宮城県の石巻市民球場などで2回戦が行われ、東日本国際大昌平(福島)は9―6で一関学院(岩手)との打撃戦を制し、出場4回目で大会初勝利を挙げた。17日の準々決勝で柴田(宮城)と対戦する。

 狙っていた内角の直球を引っ張らず、意識しておっつけ気味に打った。「チームとしてセンター返しを意識しているのを忘れずにやった」。かつては「やんちゃ」だった東日本国際大昌平の5番・岸田脩汰(しゅうた)がチーム打撃に徹して先制打を放った。

 一回2死一、三塁。一関学院の左腕・伊藤龍紀の配球を事前に研究し、右打者の内角直球を攻めてくることは分かっていた。コンパクトに内角球を打ち返し、右中間を破る2点三塁打とした。勢いづいたチームは、この回計4点を先取。「守りのチーム」との前評判がうそのように、その後も得点を重ねた。

 大会前に左腕対策としてマウンドから一塁寄りの位置に打撃マシンを置き、右打者の胸元に食い込む角度のある球を打つ練習をしてきた。岸田がお手本のような打撃を見せたことで、後の打者も続きやすかった。

 東京都出身。中学時代は「授業中にふざけて怒られ、幼稚だった」と振り返る。そんな生活態度を厳しく指導したのが、伊藤博康監督だった。

 寮では夜に点呼が終わった後、伊藤監督と話し合うのが日課となった。生活態度に問題がある時はもちろんだが、注意されることがない時でも、必ず岸田は伊藤監督のそばで話を聞いた。意識を変えようとしていると感じた伊藤監督は、別の選手に対して練習への取り組みや日常生活について注意をする時も、岸田を立ち会わせた。伊藤監督は「他の選手の話を聞いて何をやってはいけないのかを学んでもらいたかった。本当に手がかかる選手だったが、理解するようになってきた」と成長を認める。

 チームは2005年に秋季東北大会に初出場して以来、ようやく初勝利を挙げた。記念すべき1勝の感想を聞かれた岸田は、こう答えた。「自分たちの力ではなく、支えてくれた方々のおかげです」。殊勝なコメントだった。【安田光高】

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