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「打者をよく見ろ」先輩の教え守り投球に落ち着き 仙台育英・伊藤樹 秋季高校野球

1年生左腕と共に継投で零封した、仙台育英の右腕・伊藤樹(2年生)=宮城県石巻市の石巻市民球場で

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 高校野球の秋季東北大会は18日、宮城県石巻市の石巻市民球場で準決勝があり、仙台育英(宮城)が1年生左腕・古川翼と右腕・伊藤樹の継投で、花巻東(岩手)に1―0で零封勝ちした。2年連続の決勝進出を果たした仙台育英は20日の決勝で、柴田(宮城)と対戦する。

 1点差の八回2死一、二塁。ホームベース寄りに目いっぱい近づいて立つ花巻東の右打者・相野七音を打席に迎え、外角球を狙われているのは分かっていた。それでも仙台育英の右腕・伊藤樹は「最後は外角直球で打ち取るイメージ」と、あえて外で勝負した。

 打ち取るための組み立てが頭の中にできあがっていた。追い込んだ後の5球目に内角に変化球を投げて「内」を意識させた。続く6球目は「外」のスライダー。ファウルになったが、ホームベースを目いっぱい使った揺さぶりの仕上げは緩急。外角低めに直球を投げ込み、平凡な右飛に打ち取った。伊藤は「理想的だった」とグラブをたたいて喜んだ。

 今大会初登板だった。四回に登板した直後は、直球が指にかかりすぎてショートバウンドしていたが、慌てなかった。「スライダーで投手優位のカウントにして、直球を強く投げて修正した」。徐々に制球が良くなったことで最大の山場で直球勝負ができた。

 1年前は別人だった。140キロを超える直球に力はあるものの、制球難から崩れることが多かった。昨年の東北大会は2試合に登板して、計2回で4失点。明治神宮大会ではベンチから外れた。

 その後、1学年上でエースだった左腕・向坂優太郎(3年)から投球術を教わった。向坂から言われたのは「打者をよく見ろ」。直球や変化球の手応えと、実際に投げた時の打者の反応はどうなのか。それを意識しながら練習試合をこなし、落ち着いた投球ができるようになった。須江航監督は「結果に向き合うのではなく、自分の取り組みに向き合うようになった」と成長を認める。

 6回を投げて無四球無失点で最少得点を守り切った伊藤。背番号「1」にふさわしい快投だった。【安田光高】

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