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春のセンバツ出場校の参考資料となる第73回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は31日、三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で準決勝2試合があった。県岐阜商(岐阜1位)と岐阜第一(岐阜3位)の県勢対決は、県岐阜商が6―0で岐阜第一を降した。また中京大中京(愛知1位)が三重(三重1位)を破った。勝った両チームは2年連続での決勝対決となり、県岐阜商が昨年の雪辱を狙う。決勝は同球場で1日午前10時から行われる。【熊谷佐和子】
<ダイムスタジアム伊勢>
▽準決勝
県岐阜商
410010000=6
000000000=0
岐阜第一
(県)野崎-高木
(岐)阪口、古川-高橋
▽二塁打 梅村(県)岡本(岐)
県岐阜商は一回、中西と梅村の2本の単打と四球で1死満塁の好機を作り、山本の適時右前打で2人を還し先制。さらに湊の内野安打と押し出し四球もあり、打者一巡で計4得点した。二回には高木の犠飛、五回は相手の暴投で1点ずつ追加し、突き放した。投げては野崎が被安打8ながらも8奪三振で相手打線を完封した。岐阜第一は毎回のように安打や四球で得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ず、11残塁を記録した。
○…岐阜第一のエース阪口楽投手(2年)は、8回を投げ6三振を奪ったが、被安打12、失点6と県岐阜商に打ち込まれた。「初回の4失点が試合を決めたと思う」と涙ながらに悔しがった。
得意なスライダーを中心に打ち取る狙いだった。しかし以前から田所孝二監督から指摘されていた、序盤の立ち上がりの悪さを修正しきれなかった。後半から「これ以上点を取られたら負け」と気持ちを切り替え、6回以降を無失点に抑えた。
打撃でも4番を任されたが得点に絡めなかった。左打席で左ピッチャーに対し腰が開いてしまうなど「県大会から調子が上がらず、不安なまま東海大会を迎え、調整不足だった」と振り返った。
チームは「あと1勝、打倒県岐阜商で甲子園」を目標にしていたというが、敗れた。「これからは負けない投手になり、チャンスで打ち、チームに貢献したい」と誓う。田所監督は「後半は粘りながら投げてくれた。初回以外は良い投球だった」とねぎらった。
秋季東海地区高校野球大会は無観客で開催されています。決勝は、「スポーツナビ」サイト内の「毎日新聞・高校野球秋季地区大会」ページのライブ配信で観戦できます。無料です。