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「失投打たれた」想定外の打撃に戸惑い 速球の常総学院・秋本苦しむ 高校野球秋季関東大会

【健大高崎-常総学院】この試合2度マウンドに上がり、計8回を8失点と苦い結果に終わった常総学院先発の秋本璃空=千葉市の千葉県野球場で2020年11月1日、岩壁峻撮影

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 来春のセンバツ出場校選考の参考資料となる高校野球の秋季関東大会は1日、千葉市の千葉県野球場で決勝があり、常総学院(茨城)は延長戦の末、健大高崎(群馬)に7―9で敗れ、20年ぶり3回目の優勝を逃した。

 ごまかしが利かない相手には、最速140キロ超の直球でも少しのほころびが命取りになる。この試合、2度マウンドに上がり計8回を8失点。常総学院の右腕・秋本璃空(りく)=2年=にとって、反省点が詰まった134球だった。

 準決勝を背番号10の大川慈英に託し、満を持しての決勝の先発だった。だが直球の球威が今ひとつだったのに加え、制球もばらつき、「直球でカウントを取る」もくろみが序盤で崩れた。「甘い直球を振り抜く」のが身上の健大高崎打線につかまり、二回を終えて4失点。三回からマウンドを譲り、左翼の守備に就いた。

 グラウンドから退かなかったのは、「エースの意地を見たかった」という島田直也監督の狙いだ。1点を返した直後の六回から再びマウンドに立つと、七回にようやく直球が140キロを計測。危なげない投球を見せ始めると、味方打線も逆転し風向きは変わったかに見えた。しかし、九回に同点に追いつかれると、延長十一回に甘く入った内角の直球、スライダーをそろって右翼席に運ばれ、勝ち越された。

 「失投を全部打たれた。今までとは(レベルが)全く違う打線だった」。コロナ禍で県外校との試合経験は不足がち。大会屈指の右腕にとっても「大海」を知る機会になった。

 安定した投手力を武器に、打線がつないで得点を積み上げる――。OBとして1987年夏の甲子園で準優勝、プロでは主に中継ぎとして日本ハム、横浜(現DeNA)などで計419試合に登板し、7月に就任した島田監督が掲げた野球だ。チームは今大会、準決勝までの3試合で28得点を挙げた一方で、失点は1。指揮官が「ここまで順調でいいのかと思った」と語る快進撃の中心にいたのは、間違いなく秋本だった。経験豊富な「1年生監督」の手ほどきを受けながら、背番号1は、また一回り大きくなる。【岩壁峻】

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