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来春のセンバツ出場校の参考資料となる第73回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は1日、三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で決勝があった。県岐阜商(岐阜1位)は、中京大中京(愛知1位)に6―7でサヨナラ負けを喫し、優勝を逃した。【熊谷佐和子】
<ダイムスタジアム伊勢>
▽決勝
県岐阜商
500100000=6
000210031=7
中京大中京
(県)松野、大島、松野、野崎―高木
(中)柴田、松田、畔柳―西川、加藤
▽本塁打 加藤(中)
▽二塁打 後藤、梅村(県)
県岐阜商は一回、高木の中越え適時打で1点を先制。その後も後藤の左越え適時二塁打や湊の左前適時打が続き、計5点を挙げた。四回にも山本の内野安打で1点を追加。中盤まで試合を優位に進めたが、継投が実らず、八回に同点に追いつかれた。中京大中京は九回、1死満塁から辻の左越え適時打で勝ち越し、サヨナラ勝ちした。
■ズーム
初戦の東邦戦、準決勝の岐阜第一戦をともに完封したエース。決勝では、リードを守る終盤を託された。2回3分の1を投げ7被安打4失点。「気の緩みが出た」と目を赤らめた。
同点で迎えた九回、相手の1死満塁でサヨナラ負けの可能性がある場面を迎えた。相手の左打者に対する捕手からのサインは、内角の直球だった。投げるのが苦手な球で、ややコースも甘くなった。カウントが悪くなり、自分が置きに行った球を、相手は見逃さなかった。「後悔のないボールを投げようと思っていたが、弱みが出た」
準決勝までの2試合では、自分の調子や打者の反応に合わせた、臨機応変な投球ができたとの「収穫」を得た。決勝を投げ終えると「投げ込み練習の時、一球くらいいいや、という球があった」との思いがよぎった。「決勝で打たれ、自分はまだまだだと感じた。攻めることができる投手になりたい」【熊谷佐和子】