[PR]
秋季中国地区高校野球大会(中国地区高野連主催)は1日、島根県出雲市の県立浜山公園野球場で決勝があり、広島新庄(広島1位)が下関国際(山口2位)との接戦を制して初優勝した。広島新庄は花田侑樹、秋山恭平の両投手(ともに2年)の好投で、準々決勝から続いた1点差の試合を粘り強く勝ち上がった。1年主体の下関国際も粘ったが、あと一歩及ばなかった。
今大会は来年3月19日に開幕する第93回選抜高校野球大会の出場校選考時の重要な参考資料となる。【中田博維、中島昭浩】
▽決勝
下関国際
100010000=2
00110010×=3
広島新庄
広島新庄は四回、花田、藤川の長短打で勝ち越し。いったんは追い付かれたが、七回は安打の平田が盗塁と敵失で三進後、伊永の適時打でリードを奪った。下関国際も松尾が好投したが、花田、秋山の継投にかわされた。
○…逆転しながら追いつかれる嫌なムードを断ったのは、伊永大蔵選手(2年)のバットだった。「最後のチャンス。狙っていこう」。自らに言い聞かせて打席に立った七回1死三塁、甘く入ったスライダーを振り抜くと、打球は左前へ。勝ち越し打となり、チームを優勝に導いた。今大会はこれが初安打で「打ち気にはやっていたかも。調子の波をなくしたい」とも。冬場の課題となりそうだ。