小説に 「タスキメシ」 年子の陸上部員描く

毎日新聞

著書「タスキメシ」を手に高校駅伝の魅力を語る額賀さん

 20日に京都・都大路を舞台に展開される全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)出場を目指す高校生を描いた青春小説「タスキメシ」が、小学館から出版された。年子の陸上部員が主人公。大けがをして一線から退いた兄早馬(そうま)が調理実習部に転じ、才能はあるが偏食の弟春馬(はるま)を支える。

 著者は額賀澪(ぬかが・みお)さん。茨城県麻生町(現・行方=なめがた=市)出身の25歳で、10歳の時に初めて小説を書いた。日大芸術学部文芸学科を卒業後、東京都内の広告代理店に勤務しながら創作を続けている。今年、松本清張賞などを受賞した新進気鋭の作家。スポーツを題材にした作品は今回が初めてだ。

 小学生の時から駅伝に関心があった額賀さんが、ぜひ書きたいテーマだった。だが、駅伝を題材にした小説は世の中に少なくない。「独自性を出すため、駅伝と何かを掛け合わせよう」と思い付いたのが、同じく好きだった「料理」。「陸上選手は痩せ形が多いが、よい食事で選手のパフォーマンスは上がる。さらに食事は本来、楽しむ行為。走ることと食べることの間に物語ができると思った」と創作の舞台裏を語る。

 高校駅伝を「スターの卵がたくさん走る楽しい大会」と心待ちにする額賀さん。「高校駅伝で見つけたお気に入りの選手を、大学や実業団駅伝などで応援できる」と魅力を語った。四六判、304ページ、1300円(税抜き)。【芳賀竜也】