あす号砲 智弁学園、五條に恩返しを /奈良

毎日新聞

 師走の都大路を駆け抜ける「男子第67回、女子第28回全国高校駅伝競走大会」(毎日新聞社など主催)が25日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に開催される。昨年に続いて男女そろって代表となった智弁学園は、男子が22年連続32回目、女子が2年連続2回目の出場。大会を目前に控えた男女チームを紹介する。【郡悠介】

 ◆男子

目標2時間9分台

練習を重ねる智弁学園の男子選手=奈良県橿原市で、郡悠介撮影

 先月の県大会では、2位と9分余りの大差を付けて2時間12分18秒で優勝した。昨年も都大路を走った小川弘晃主将(3年)を中心に、1~3年が一丸となってたすきをつなぐ。

 最長の1区(10キロ)は浦田昂生選手(2年)が走る予定。今年度の5000メートルは14分46秒でチーム最速だ。県大会でも1区を任され、2位と1分31秒差をつけてチームに勢いをもたらした。「後半1キロからの追い上げに自信がある。後続が早いペースで走れるよう良い流れを作りたい」と力を込める。

 小川主将は3区(8・1075キロ)を任される見込みだ。昨年の都大路では2年生ながらアンカーを経験。「全国の選手は苦しい時でも一定のペースで走り続ける強さがあった」と振り返る。肌で感じた全国の厳しさを、この1年間チームメートに伝えてきた小川主将は「背中と言葉の両方でチームを引っ張る」と闘志を燃やす。

 アンカーの7区(5キロ)候補は土坂舜選手(1年)。持ち味は勢いの良さ。「思いっきりゴールまで突っ走りたい」と意気込む。

 寒川(そうがわ)正悟監督は「大会を目前にして急に調子を上げた選手も何人かいる。目標の2時間9分台を達成できるのでは」と期待する。

 ◆女子

30位台前半目指す

準備に余念がない智弁学園の女子選手=奈良県橿原市で、郡悠介撮影

 県大会ではライバル・奈良育英に1分22秒の差を付け、1時間13分2秒で2連覇を果たした。初出場だった昨年は45位という結果だったが、寒川監督は「30位台前半に入りたい」と語る。

 昨年の都大路で1区を任されたエースの嶌岡侑里選手(2年)は、膝などのけがに苦しみながらも県大会ではアンカーを務めて力走。「昨年のチームのタイムを1秒でも更新できるように頑張りたい」と気合十分だ。

 同じく昨年も大舞台を経験した植田はるみ選手(同)は、アンカーとして5区(5キロ)を走る予定。この1年間で3000メートルの自己ベストを約10秒更新する成長を見せ、「チームを引っ張っていきたい」と語る。

 五條市の学校から練習場所の橿原市・県立橿原公苑へ通い、練習時間は1日70分という制約でつかんだ代表の切符。唯一の3年生としてチームをまとめる東侑希主将は「今年は連覇へのプレッシャーの中で全員で頑張って来た。しっかりたすきをつなぎたい」と意気込む。

 男女選手とも今大会を最後に、練習環境に恵まれた姉妹校の「智弁学園奈良カレッジ」(香芝市)に移る。40年近く指導を続ける寒川監督は「五條でこれまで支えて下さった方々を思うと万感の思い。良い順位で恩返ししたい」と力を込めた。