県大会 男子、松浦6年ぶり2回目V 女子、長崎商が悲願の初優勝 /長崎

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)の出場権を懸けた県大会が2日、雲仙市の雲仙・小浜マラソンコースであった。40校が出場した男子は松浦が6年ぶり2回目の優勝を果たし、27校で争った女子は長崎商が諫早の24連覇を阻み初優勝した。両校は12月23日に京都市で開かれる全国大会に出場する。また、男女の上位3校が18日の全九州大会(福岡県)に出場する。【浅野翔太郎、近藤聡司】(全チームの成績は6日に掲載予定)

 ◆男子

 「3区で勝っていれば70%、4区でリードなら90%勝てると思っていた」。沢田洋監督の言葉通り、松浦が会心のレースで都大路への切符を手にした。

 1区の扇育(はぐみ)選手(3年)、2区の内野李彗(りせい)選手(2年)は、「前に出るな」という沢田監督の指示で鎮西学院の後ろにつけた。扇選手は「前に行ける余裕はあったが後続を信じた」。

 3区で植村優人選手(2年)が先頭に立つと、4区の白石大以夢(たいむ)主将(3年)は「力を抜き自分の力を出せた」。5区の藤山龍誠選手(2年)、6区の北島辰也選手(3年)を含め3区間連続の区間賞で差を広げた。7区の西村幸樹選手(1年)は「追いつかれることはない」と自分に言い聞かせ、手の甲に書いた「優勝のゴールテープを自分で切る!」の言葉を実行した。

 有望選手が私立に流れる中、公立ながら地域やOBの支えで勝利した。沢田監督は「6年前は何もできなかったが、今年は長崎の代表に恥じない走りをしたい」と気を引き締めていた。

鎮西学院選手ら涙

 ○…鎮西学院は昨年を10秒上回るタイムでフィニッシュしたが、松浦との序盤の駆け引きに苦しんだ。3年連続の全国大会出場を逃すと、メンバーらは人目をはばからず涙を流した。4区を走った田中智也主将(3年)は「自分が再逆転し、流れを作りたかったが、逆に差をつけられてしまった」。そう振り返った後は、言葉が続かなかった。

 ◆女子

 昨年まで10年連続で2位の長崎商が悲願を達成した。5区の浜添麻那選手(2年)は両手を突き上げフィニッシュすると、声をあげて泣いた。昨年は2区を走り諫早に抜かれた。悔しさをばねに練習を積み、この日は迫る諫早を引き離した。

 1区は広中璃梨佳選手(3年)が圧巻の走りで大きくリード。諫早の藤永佳子監督が1999年に作った記録を塗り替え、3年連続区間賞も達成した。

 「広中だけのチームじゃない。それが今年の長崎商」(卜部(うらべ)義信監督)の言葉通り、2区の久松彩己選手(1年)、3区の田中亜可梨主将(3年)、4区の安達亜妙選手(同)も区間2、3位でリレー。2区中継所で1分46秒あった諫早との差は5区までに25秒に詰められたが、「諫早が前でも、後ろでも自分の走りを」と心掛けた浜添選手が区間賞の走りでテープを切った。

 田中主将は「1人1人の力はもちろん、チームの力を上げて全国で戦いたい」と初の都大路へ意気込んだ。

諫早の連覇止まる

 ○…諫早の県大会連覇が23で止まった。後半の逆転を狙ったが、「予想以上だった」(藤永佳子監督)という1区の大差を最後まで埋められなかった。2区区間賞の平岡美紀主将(3年)は「自分の走りはできたが、長崎商の努力が上だったということ」と勝者をたたえた。女子の全国大会は30回記念で、九州地区代表の出場枠がある。平岡主将は「結果を受け止め、九州大会のチャンスに懸けたい」と雪辱を誓った。


男子上位成績◇

 (1)松浦    2時間9分41秒

 (扇、内野、植村、白石、藤山、北島、西村)

 (2)鎮西学院  2時間10分44秒

 (花尾、浅井、冨永、田中、宅島、宮川、小林)

 (3)瓊浦    2時間11分17秒

 (長島、横田、林田、松野、一ノ瀬、谷口、新郷)

 (4)創成館   2時間14分01秒

 (5)川棚    2時間17分31秒

 (6)西海学園  2時間22分05秒

 (7)佐世保高専 2時間22分23秒

 (8)長崎北陽台 2時間23分28秒

 (9)諫早農   2時間24分38秒

(10)長崎東   2時間25分45秒

 ◆男子区間賞

1区(10キロ)     花尾恭輔(鎮西学院)29分56秒

2区(3キロ)      内野李彗(松浦)   8分53秒

3区(8.1075キロ) 林田洋翔(瓊浦)  23分33秒=区間新

4区(8.0875キロ) 白石大以夢(松浦) 25分38秒

5区(3キロ)      藤山龍誠(松浦)   9分14秒

6区(5キロ)      北島辰也(松浦)  15分27秒

7区(5キロ)      小林大晟(鎮西学院)15分25秒


女子上位成績◇

 (1)長崎商  1時間10分11秒

 (広中、久松、田中、安達、浜添)

 (2)諫早   1時間11分11秒

 (弟子丸、平岡、畑本、大津、大原)

 (3)長崎女子 1時間13分09秒

 (北原、中村、谷口、貞松、栗原)

 (4)川棚   1時間13分38秒

 (5)鎮西学院 1時間14分15秒

 (6)長崎南  1時間16分04秒

 (7)瓊浦   1時間16分50秒

 (8)大村   1時間19分18秒

 (9)口加   1時間19分36秒

(10)長崎西  1時間19分51秒

 ◆女子区間賞

1区(6キロ)      広中璃梨佳(長崎商) 18分29秒=区間新

2区(4.0975キロ) 平岡美紀(諫早)   13分38秒

3区(3キロ)      谷口玲央奈(長崎女子)10分05秒

4区(3キロ)      大津安沙菜(諫早)  10分11秒

5区(5キロ)      浜添麻那(長崎商)  16分21秒

〔長崎版〕