県予選 男子・高岡向陵、2年連続V 女子・富山商、圧巻の27連覇 /富山

毎日新聞

 男子第69回・女子第30回全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)の県予選(県高体連、富山陸協主催、毎日新聞社後援)が3日、黒部市駅伝コースで開催された。男子(7区42・195キロ)は14チーム、女子(5区21・0975キロ)はオープン参加の合同1チームを含む10チームが参加。男子は前評判の高かった高岡向陵が、2時間13分19秒で2年連続19回目の優勝。女子は全5区間で昨年と同じメンバーで臨んだ富山商が2年連続で区間賞を独占。大会新記録となる1時間10分17秒をマークし、27年連続27回目の優勝を飾った。両校は12月23日に京都市の西京極陸上競技場付設マラソンコースで開催される全国大会にそろって出場するほか、男女の上位各3校は今月18日に同コースで開催される北信越大会に出場する。【青山郁子、森野俊】

 ◆男子

1区で後続引き離す

1位でフィニッシュする高岡向陵の稲塚大祐選手=富山県黒部市で、森野俊撮影

 連覇がかかった高岡向陵は、昨年出場した5選手がメンバーに残り盤石だった。「全員が自信を持って走れたので、思っていたような展開になった」との主将の長尾大輝(3年)の言葉通り、1区で後続を引き離すと、他5選手が区間賞を獲得する走りを見せて最後まで独走した。

 1区の東山静也(同)は、5キロほどは後ろに富山商の選手がぴったりと付いていたが、徐々にペースを上げて引き離し、2位に45秒差を付けてたすきリレー。菊永祐二監督も「3本柱の1人が最初に差を付けたので、後ろが落ち着いて走れた」と絶賛だった。

 高校生になって中学時代の3倍の毎日15キロを走り込んだ2区の竹中博駿(1年)は「東山さんが作ってくれた大きな差を守る」ことだけを考え、タイム差を維持。3区の宮木快盛(3年)は「想像以上に後ろが離れていたので気楽に走れた」と更に8秒差広げた。

 4区の長尾は左脚のけがで今年4月から1カ月間は全く走れず「調整が間に合うのか焦った」と言うものの、2位と1分41秒差を付けた。「行け」と5区の池田聖(同)の背中を押した。池田は「最初から思いきって飛ばす」と、追い上げ始めた富山商に詰め寄られまいと、歯を食いしばって首位をキープ。

 昨年と同じ6区を担当した中尾啓哉(同)は「昨年は左足に違和感があったが、今回は万全。気持ち良かった」と納得の走りで最終走者へ。アンカーを初めて務めたという稲塚大祐(1年)は「僕の仕事は、絶対に抜かされないこと」と冷静で、逆に差を広げてフィニッシュ。「全国大会の出場をちゃんと決められてうれしかった」と息を切らしながらも笑顔を見せた。

 ◆女子

2年連続で大会新記録

両手を広げて笑顔でフィニッシュする富山商の谷口知穂選手=富山県黒部市で、森野俊撮影

 全員2年生で、昨年と同じメンバーで挑んだ富山商が2年連続の大会新記録と全員区間新記録という快挙で、かつ2位に9分近い大差をつけるダントツで27連覇を達成した。

 1区の恒川知優は400メートル付近まで後続の足音を聞いていた。1000メートル付近でスパート。「自分のペースで緊張せずに走れた」と振り返った。昨冬には右足首を疲労骨折し、高校総体にも出場できなかったというつらい経験を乗り越え、「自信を持って走り切れた」と満足していた。

 2区の根塚みのりは「前半は気持ち良く走れたが、折り返し地点からの切り返しがうまくいかなかった」と反省しきり。都大路までに「後半の粘りを強化したい」と気持ちを引き締めた。主将も務める3区の飯山藍佳は、前を走る別チームの2区の走者を抜き去るも「設定より遅かった。主将としてチームに貢献できてない」と厳しい表情。2回目の全国大会に向けて「全員スピード、スタミナを強化できるよう練習したい」と視線を京都へ向けた。

 4区の桜井亜紀も今季、けがで苦しんだ。この日は「気持ちよく走れたが、最初の1000メートルが遅めだった。今度は集中してレースに入ることを意識したい」。そしてタスキはアンカー谷口知穂へ。1日にアンカーを告げられ「責任重大だが気合が入った」。目標タイムを上回る快走に「楽しかった」と笑顔でフィニッシュ。昨年の都大路では直前の足のけがで「悔しい思いしか残らなかったので、今年は必ずリベンジする」と誓った。

男女24チームに市民ら声援

 遠くに雪化粧した北アルプスが輝く、さわやかな秋晴れに恵まれた。絶好のコンディションの中、黒部市堀切の市総合公園を、女子が午前10時、続いて男子が正午、一斉にスタート。レースは全区間折り返しのコースで行われ、選手たちは、あこがれの都大路を目指して秋の黒部路を激走。同公園が全区間の中継所になっており、沿道では各校の応援団や保護者、大勢の市民が熱い声援を送り続けた。

 閉会式では、優勝した高岡向陵(男子)と富山商(女子)の代表者に、毎日新聞社から全国大会の県代表旗が、男女の上位各6校に賞状やトロフィーが贈られたほか、国香正稔・同市教育長が激励した。

YKKが優勝 クラブ対抗

 同時に行われた男子第42回、女子第35回県クラブ対抗駅伝競走大会の記録は次の通り。

 【男子】(すべて2時間台)

 (1)YKK6分36秒=29年連続34回目の優勝(2)TeamHallyA16分37秒(3)富山大A22分01秒(4)TeamHallyB26分47秒(5)万葉健友会30分05秒(6)ありそRC30分16秒(7)富山高専32分20秒(8)いたち川ランニングクラブ33分29秒(9)新川高OB37分06秒(10)富山大B37分54秒(11)くろべ川AC48分45秒

 【女子】(すべて1時間台)

 (1)富山大A26分30秒(2)ありそRC30分14秒(3)富山大B31分18秒


高校駅伝県予選・男子成績(○印は区間賞)

                  一区       二区       三区          四区          五区       六区       七区

                  (10キロ)   (3キロ)    (8.1075キロ)  (8.0875キロ)  (3キロ)    (5キロ)    (5キロ)

 (1)高岡向陵 2.13.19 ○東山      ○竹中      ○宮木          長尾         ○池田      ○中尾      ○稲塚

                  (31.22)  (9.19)   (25.42)     (26.10)     (9.19)   (15.33)  (15.54)

 (2)富山商  2.15.25  福田       阿閉       土井         ○吉田          上田       渡辺       水上

                  (33.05)  (9.23)   (26.00)     (25.49)     (9.20)   (15.47)  (16.01)

 (3)高岡商  2.16.35  高嶋      ○木原       金           林           坂本       村刺       西岡

                  (32.07)  (9.19)   (25.50)     (26.58)     (9.54)   (15.57)  (16.30)

 (4)龍谷富山 2.23.40  安達       西能       北山          宮田          永田       中松       柳橋

                  (34.53)  (9.32)   (27.22)     (28.27)     (9.42)   (15.51)  (16.53)

 (5)新  川 2.25.03  間野       成瀬       宮崎          川畑          宮前       山口       伊東

                  (33.27)  (9.28)   (27.56)     (28.49)     (10.10)  (18.20)  (16.53)

 (6)富山中部 2.25.39  江端       木村       斉藤          高井          斎藤       沢        荒川

                  (32.57)  (9.57)   (28.44)     (29.13)     (10.05)  (17.42)  (17.01)

 (7)高岡   2.26.22  石上       藤井       山崎          木山          大井       早川       越野

                  (34.20)  (10.20)  (27.57)     (29.17)     (10.10)  (17.54)  (15.24)

 (8)富山   2.28.28  村井       小川       元藤          晴〓          中川       村上       堀

                  (34.25)  (10.10)  (28.12)     (28.52)     (11.04)  (18.05)  (17.40)

 (9)砺波   2.33.32  石崎       中島       五嶋          堺井          水木       五社       越村

                  (38.55)  (10.32)  (28.34)     (28.50)     (11.15)  (17.48)  (17.38)

(10)桜井   2.36.35  岩田       清水       高縁          下坂          小善       荒川       大浦

                  (32.12)  (11.38)  (27.51)     (28.16)     (12.30)  (20.51)  (23.17)

 ◆男子11位以下(すべて2時間台) (11)氷見37分33秒(12)魚津39分25秒(13)高岡第一39分45秒(14)富山工42分42秒


高校駅伝県予選・女子成績(◎印は区間新)

                 一区       二区          三区       四区       五区

                 (6キロ)    (4.0975キロ)  (3キロ)    (3キロ)    (5キロ)

(1)富山商  1.10.17 ◎恒川      ◎根塚         ◎飯山      ◎桜井      ◎谷口

                 (19.52)  (13.34)     (9.59)   (10.14)  (16.38)

(2)高岡商  1.19.00  藤田       山本           中村      坂下       石浦

                 (21.54)  (14.49)     (11.37)  (11.31)  (19.09)

(3)砺波   1.24.19  福田       神下知          亀田      釜谷       神下加

                 (22.06)  (17.01)     (12.21)  (14.02)  (18.49)

(4)南砺福野 1.24.39  吉江       木戸          朝山       野村       舘田

                 (22.11)  (18.05)     (12.51)  (13.07)  (18.25)

(5)高岡   1.25.00  増田       山下          塚田       福岡       上田

                 (23.29)  (17.19)     (12.37)  (12.07)  (19.28)

(6)氷見   1.29.13  前        梅田          大門       宮本       伏見

                 (24.04)  (18.01)     (12.44)  (12.21)  (22.03)

(7)八尾   1.29.23  大島       山本          松木       池畑       加藤

                 (25.06)  (18.36)     (11.57)  (12.15)  (21.29)

(8)富山中部 1.30.26  藤本       山崎          小島       広島       坂本

                 (24.36)  (18.12)     (11.42)  (13.19)  (22.37)

(9)魚津   1.37.19  広瀬       河中          関口       大沢       畑岸

                 (29.07)  (17.53)     (14.31)  (13.24)  (22.24)

 ※合同    1.21.58  柴山       広田          四柳       森井       城川

                 (22.42)  (15.06)     (11.58)  (12.04)  (20.08)

 ※富山、呉羽、桜井の合同チームでオープン参加