県予選 男子、佐久長聖V21 女子、長野東がV12 全員、区間賞 /長野

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会の県予選(県高体連など主催、毎日新聞長野支局など共催)は4日、大町市の市運動公園・陸上競技場を発着点に開かれ、男子(7区間、42・195キロ)は昨年全国制覇の佐久長聖が21連覇、女子(5区間、21・0975キロ)は昨年、全国準優勝の長野東が12連覇を果たした。いずれも区間賞を独占。長野東は大会新記録で、2区でも区間新をマークした。両校は12月23日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に開かれる全国大会に出場する。また、男女上位3校は18日に富山県黒部市である北信越大会に出場。女子は30回記念で、同大会で各県優勝校を除いた最上位になれば全国大会の出場権を獲得する。【原奈摘】

目標タイム届かず

 佐久長聖は1区の宮内斗輝選手(3年)がトップに立つ順調な滑り出し。当初、1区の予定だったエース松崎咲人主将(3年)がけがで大事を取って欠場したために任された最長区間で、前半は余裕があったというが「後半、7~8キロで足が重くなり粘れなかった」と目標タイムに届かず、悔しさもにじませた。

 3区の浜野将基選手(3年)も後半のペースに苦労した。10月の記録会では5000メートル14分6秒の好タイムをたたき出し、持ちタイムはチーム1位。しかし、「トラックでの記録会とは違い、駅伝では1人で走る力がいる。メンタルの弱さを克服したい」と話した。

 全員が区間1位だったが、ほとんどの選手が目標タイムに届かなかったという。全国優勝した昨年の県予選の結果とは3分以上の開きがある。高見沢勝監督は「2時間8分台でいけるかと思っていたが現状を突きつけられた。この大会で何を感じたか話し合い、変わっていかなければ」と厳しい言葉をかけた。

全国優勝決意新た

 ○…左足首の痛みでメンバーを外れた佐久長聖の松崎咲人主将(3年)は厳しい目でレースを見守った。見えてきた課題は「駅伝での力の出し方」。仲間のために走り、独走状態では自分との闘いになる駅伝の難しさを改めて感じた。今予選のタイムを受け、全国大会での目標設定をチームで話し合う予定だ。「現状を見極めて決めなければいけないけれど、それでも譲れないものがあるので」と全国優勝への執念を見せた。

大会新記録で圧倒

 長野東は最長区間の1区を任された高松いずみ選手(2年)が「上りで力を出し切れなかった」と反省しながらも、2位に1分半近い差をつけて独走態勢に。2区の萩谷楓選手(3年)は最初の1キロ、予定より速い3分2~3秒で入ると、そのままの勢いで目標を30秒以上も上回る好走でリードを広げた。「最初から自然に勢いよくいけた。今の自分の力がこれだけあるんだと自信がついた」と手応え。昨年のエース・和田有菜選手(現名城大)が1年生でマークした区間記録を更新し、「憧れの先輩の記録を塗り替えられてうれしい」と笑顔だった。

 1、2区の流れを3区・高安結衣選手(3年)と4区・中村朱里選手(3年)が引き継ぎ、昨年と同じ5区を任された小林成美主将(3年)は力強くラストスパートし、昨年記録した大会記録を30秒更新。総合力の高さを見せつけた。

 長野日大は安定した走りで2区から2位をキープ。諏訪双葉は5区で東海大諏訪をかわし、3位で北信越大会へ駒を進めた。

悔しさと感謝で涙

 ○…「自分が1区は98%ない」と思っていた長野東の高松いずみ選手(2年)。大会2日前、最長区間の1区だと告げられ、不安で頭が真っ白になった。チームの流れを作る重要な区間で序盤は落ち着いて走れたが、終盤で粘れず目標タイムには12秒届かず。大会新記録で小林成美主将(3年)がゴールに戻ってくると、自分への悔しさやつないでくれた先輩への感謝で涙があふれた。「都大路では、力を出し切れなかった悔しさを糧に頑張りたい」と言い切った。