県予選会 豊川、男女でV /愛知

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会県予選会(県・県教委・県高体連・愛知陸上競技協会主催、毎日新聞社・知多市・同市教委後援、知多署・知多三四会協力)が4日、知多市緑町の知多運動公園陸上競技場を発着点に行われた。男子(7区、42・195キロ)は、豊川が安定した走りで2区以降トップを譲らず、4年連続5回目の優勝を果たした。女子(5区、21・0975キロ)は最終5区で豊川が光ケ丘女子に逆転し、2年ぶり10回目の優勝に輝いた。豊川の男女は12月23日に京都・都大路で開催される全国大会に、上位6校は11月25日に知多市で行われる東海大会にそれぞれ出場する。【高井瞳、三浦研吾、林幹洋】

 ◆男子

2分以上、大差の圧勝

 豊川が2位の愛知に2分以上の差を付け圧勝した。

 小雨が降る中でスタートしたレースは、昨年の都大路6区で7人抜きの活躍を見せた1区の鈴木竜太郎選手(2年)が、トップを走る豊川工の近藤幸太郎選手(3年)に食らい付き、9秒差の2位でタスキをつないだ。レース前、体調を崩して大会を欠席した柏優吾主将(同)からメールで「おまえなら大丈夫だ」とメッセージをもらい、緊張が和らいだという。

 2区の岩城亮介選手(同)は「スピードには自信がある。自分が1位に追いついてやる」と、スタートから約500メートルの地点でトップに立つと、ラスト1キロでスパートをかけ、2位との差を17秒に広げた。

 「鐘が鳴っている」。トラック競技では、ラスト1周の時点で鐘が鳴るため「スパートをかけろ」という意味でチーム内で使っている合言葉。タスキとともに合言葉を受け取った3区の柳本匡哉選手(2年)は最後の上り坂で加速し、リードを更に広げた。

 4区からは全員が区間賞の走りで後続を突き放す。チーム唯一の1年生、5区の小林亮太選手は歴代区間記録タイの快走で貢献した。2年の夏に腰のけがをし、昨年の県大会に出られなかったアンカーの大上颯麻選手(3年)は「これが最後の県大会。悔いなく走りたい」と力強い走りで歴代区間新記録を打ち出し、満面の笑みでフィニッシュテープを切った。

 ◆女子

4区力走、5区で逆転

 1区は競技場を4周して、場外に出る時点で光ケ丘女子、岡崎学園、安城学園の3チームが先頭集団を作り、試合を引っ張った。豊川の古川璃音選手(2年)は途中で2位に上がったが、「19分を切りたかった」と目標タイムに届かなかったことを悔やんだ。

 「限界突破!やったれ!倍返し」と腕に書いた2区の水谷怜愛選手(2年)は昨年、最終5区で光ケ丘女子に抜かれ、悔しい思いを胸に1年間練習してきた。「自分が抜かしてやろう」と強い気持ちで前を追った。3区の児玉綺亜羅選手(1年)はきつい上り坂で中学時代のコーチから「頑張れ」と声をかけられ、力をもらった。

 3区が終わった時点で53秒差だったが、ここから反転攻勢を仕掛ける。レースが楽しみだったという4区の荻野実夕主将(3年)は先頭が見えなかったが、「自分が追いつかないと勝てない」と19秒差にまで迫る区間賞の力走。「行け!」とアンカー永井美希選手(1年)にタスキを託した。

 「先輩が差を縮めてくれたので不安はなかった」。永井選手は残り1キロ付近で光ケ丘女子を追い抜きトップに立つと、両手でキツネの形を作り、笑顔でフィニッシュテープを切った。荻野主将はレース後、「本当にうれしい。100点の走り」と振り返った。連覇を逃した光ケ丘女子の山本有真主将(3年)は「本当に悔しい。次のチャンスを無駄にせず、絶対に勝つ」と25日の東海大会に向けて気持ちを切り替えた。


 ◆男子区間賞

1区(10キロ)    近藤幸太郎(豊川工)29分33秒

2区(3キロ)     岩城亮介(豊川)   8分30秒

3区(8.1075キロ)中倉啓敦(愛知)  24分27秒

4区(8.0875キロ)関口雄大(豊川)  24分25秒

5区(3キロ)     小林亮太(豊川)   8分22秒

                     ※区間記録タイ

6区(5キロ)     山盛翔大(豊川)  15分06秒

7区(5キロ)     大上颯麻(豊川)  14分50秒

                        ※区間新

 ◆女子区間賞

1区(6キロ)     藤中佑美(光ケ丘女子)19分00秒

2区(4.0975キロ)山本有真(光ケ丘女子)13分16秒

3区(3キロ)     森優希(岡崎学園)  10分09秒

4区(3キロ)     荻野実夕(豊川)    9分44秒

5区(5キロ)     永井美希(豊川)   16分23秒