県予選 東明、男女で盤石頂点 4年連続 /大分

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)の県予選大会が4日、宇佐市安心院町の公認コース(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)であり、大分東明が4年連続の男女アベック優勝を果たした。男子はオープン参加を含め計23チームが競い、東明が2位に4分以上差を付けた2時間6分58秒で8年連続17回目の全国大会(12月23日開催)出場を決めた。女子はオープン参加2チームを含め計15チームが出場し、東明が1時間8分53秒の大会新記録の圧倒的な快走を見せた。全国大会出場は4年連続6回目。また、男女各上位3位チームは、今月18日に福岡県である全九州高校駅伝競走大会に出場する。【田畠広景、大漉実知朗、白川徹】

 ◆男子

8連覇も口々に反省

 大分東明が、序盤リードしていた鶴崎工を3区でかわして勝利した。2~7区で区間賞の快走で堂々の8連覇達成。しかし、総合タイムは昨年より45秒落ちており、選手たちは「タイムに満足していない。これから都大路に向け、さらに走りに磨きをかける」と意欲を示す。

 1区は、鶴崎工のエース佐藤俊輔選手(3年)が飛び出すレース展開だった。東明の遠入剛選手(2年)は引き離されないよう食らいつこうとしたが、日差しが強く、暑さが天敵となり、「力負けしてしまった」。持ち前の粘りを見せることができず、17秒の差をつけられた。

 しかし、2区の河野慶太選手(3年)が堅実な走りで、約100メートルほどの差に盛り返した。3区の熊谷奨選手(同)は「気負わず自分のペース」と自分に言い聞かせながら冷静な走りでリズムをつかむと、1キロほどで鶴崎工の河野琉威選手(1年)を捉えて逆転。得意の上り坂で差を広げ、1分15秒の差を積み上げた。

 4区を走った注目のベヌエル・モゲニ選手(3年)は「風が強かった」と振り返るように自分の力を出し切れなかったというが、スピードに乗って快走。5区の塩田祥梧主将(同)、6区の庭瀬俊輝選手(1年)も続き、2位の鶴崎工との差を広げてアンカーへ。7区の萱島和選手(同)は「向かい風に苦しんだ」と反省しながらも、余裕を持って全国へのフィニッシュテープを切った。

 各選手ともベストタイムは、昨年より伸びているという。全国への課題は、いかにベストを尽くせるか。塩田主将は「本番に力を出し切れるように練習を重ねる。全国では優勝を目指して走り切りたい」と語った。

 ◆女子

他校寄せ付けず快勝

 大分東明が快調な走りをみせ、他校を寄せ付けなかった。5区間のうち4区を除く4区間で区間賞。目標としていた1時間8分台をクリアし、京都市で行われる全国大会の「都大路」入賞(8位以内)に一歩近づいた。

 1区は昨年も同区を走った神田美沙主将(3年)が中継手前1キロ付近でスパート。上り坂でもスピードが落ちず、区間新記録の力走。ライバルの大分西の斉藤うた選手(同)との差を広げた。斉藤選手は、後続のオープン参加・大分東明Bの賀籠六里歩選手(2年)にも抜かれ、力を出し切れなかった。

 大分西の西木場優二監督が「斉藤は脱水症状で本来の走りができず、2区以降の選手も焦ってしまったようだ」と指摘するように、東明は2区以降も強さを発揮する。磯部涼美選手(同)が軽快に飛ばして区間新。さらに3区の紀野愛実選手(同)も区間賞の走りを見せ、2位の大分西との差を広げていった。足首にけがを抱え、苦しんでいた4区の有田菜々美選手(同)も、復調の兆しを見せる力走で不安を払拭(ふっしょく)。トップのままアンカーのケニアの留学生、マータ・モカヤ選手(3年)につないだ。

 そのモカヤ選手は圧巻の走り。5キロを14分台という“超高校級”のスピードでフィニッシュテープを切った。区間新記録だったモカヤ選手は「調子が良く、京都へ弾みがつきました」。神田主将は「後半バテててしまった。全国大会では先頭グループに食らいつく。もっとスピードに磨きをかける」と、昨年全国14位だった雪辱を誓った。

東明3選手、区間新記録

 大会では、大分東明女子の3選手が区間新記録をマークした。1区で神田主将が、これまでより1秒縮める20分38秒、2区では磯部選手が7秒縮める12分55秒を記録。モカヤ選手は、5区で9秒更新する14分58秒で快走した。

手作りグッズで沿道応援

 「がんばれ! 安心院高校」。沿道では、ピンクの旗を持って選手に声援を送る人が多く見られた。高校駅伝で地元を盛り上げようと、安心院高校3年PTAが今大会から初めて手作りしたという。新聞広告を筒状に丸めて旗の棒を作るなどして、約30人の役員総掛かりで300本を製作。スタート地点近くのスーパーマーケットや小売店にお願いして配布してもらった。副会長の岡純代さん(41)らは「高校駅伝は安心院にとって大事なイベント。参加する選手全員に声援を送りたい」と話し、旗は「安心院高校」でも、走る全ての選手に「負けるな!」と大声で声援を送っていた。【白川徹】