県予選 埼玉栄、男女で頂点(その2止) 女子、独走続けて圧勝 /埼玉

毎日新聞

 埼玉栄は1区から先頭に出ると、独走状態でリードを拡大。2位の昌平に53秒差を付け圧勝した。

 1区は、3キロ地点まで埼玉栄や本庄東、昌平などが先頭集団を形成したが、埼玉栄の中村来知(なち)選手(1年)が4キロ手前でペースアップ。2位の本庄東を27秒引き離し、たすきをつないだ。昨年も2区で区間賞の山賀瑞穂主将(3年)は「昨年まで悔しい思いをしていたので、絶対に勝ちたかった」と力走した。

 3区の清水栞選手(2年)は「後ろとの差が縮まり焦ったが、最後まであきらめなかった」とトップを維持。4区の和田沙亜耶選手(1年)は「監督から『自分の走りをすればいい』と言われ、前だけを向いて走った」と自己ベストを更新した。アンカーの蟹江きりの選手(同)も「自分のリズムで走ったら、相手もどんどん離れていった」と区間賞の走りを見せ、満面の笑みでフィニッシュした。

 連覇を目指した昌平は1~3区で3位と出遅れたのが響き、2位だった。本庄東は3区の吉井美咲選手(2年)が区間賞の走りを見せたが及ばなかった。

昌平、関東へ闘志

 ○…4区の区間賞は昌平・鈴木ひらり選手(2年)だったが、チームは連覇を果たせなかった。チームの目標は「都大路8位入賞」。夏休み以降、スピードを磨こうと1000~2000メートルの走り込みを徹底。この日のレースでも前を走る選手を抜き去り、練習の成果を発揮した。「この勢いでたすきを渡せば優勝できる」。アンカーの中根瑞稀選手(3年)に託したが、あと一歩及ばなかった。30回の記念大会となる女子は、18日の関東大会で、各都県の優勝チームを除いてトップになれば全国大会に出場できる。鈴木選手は「関東大会で優勝し、都大路を駆ける」と話した。

冷静な走りでトップに 中村来知(なち)選手 埼玉栄1区(1年)

 初の県予選で1区を任され、快走。最後までトップを守ったレースの立役者となった。

 昌平や本庄東などライバル校の1区は3年生が担い、「接戦になって負けたらどうしよう」と緊張していたという。しかし神山洋一監督の指示に従い、2キロまでは他チームの後ろにぴたりと付く落ち着いた走りを見せ、3キロ過ぎに抜け出した。「気持ちを切り替えて飛び出すことができた」。独走状態となった4キロ以降は自分の走りに集中し、たすきをつないだ。

 中学生の頃から高校駅伝で1区を走ることに憧れていた。入学後しばらくは、トラック競技の1500メートルや3000メートルなどのタイムが伸びず、苦しんだ。

 変わったのは夏休み中に4度あった合宿からだ。早朝から10キロ以上走り込むなどハードだったが精神的にも鍛えられた。神山監督からも「負けん気が強く、先頭を走るのを恐れない。中盤に抜け出せば面白い展開になると思った」と評価され、1区に抜てきされた。

 「全国大会は楽しみという気持ちが大きい。どの区間で走っても上位に入りたい」。都大路でも持ち前の負けん気を見せるつもりだ。【大平明日香】