血液検査 陸連、来年導入検討 鉄剤注射を懸念

毎日新聞

 毎年12月に京都市で開催される全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)で、来年から出場選手に血液検査結果の提出を求めることが検討される。9日、日本陸連の尾県貢専務理事が大会実行委員会に提案する意向を示した。選手が貧血改善のため静脈注射で過剰摂取した鉄分が内臓へ悪影響を及ぼすとして、日本陸連は2016年に「アスリートの貧血対処7か条」を公表して指導者に鉄剤注射の自粛を要請していた。

 長距離選手は大量の発汗などで鉄欠乏性貧血になるケースがある。鉄不足を補うため内服薬などに加え、ドーピング行為に該当しない鉄剤注射を医師の処方で行う強豪校が一部あるという。しかし、鉄の過剰摂取は肝臓や心臓の機能障害などを起こす恐れがある。尾県専務理事は毎日新聞の取材に「(全国高校駅伝の出場選手に対する)血液検査の義務化に向けて検討する」と説明した。【新井隆一】