男子・洛南 4年連続25回目 悔しさ秘め着実に前進 /京都

毎日新聞

学校のグラウンドで練習する洛南の駅伝チーム=京都市南区で、矢倉健次撮影

 都大路に本格的な冬の到来を感じさせる風が吹くようになり、男子第69回・女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸上競技連盟、全国高体連など主催)が迫ってきた。今年は府代表の男子・洛南、女子・立命館宇治と、5年ごとの記念大会となる女子で近畿地区代表の座を得た京都光華を合わせ、3校が地元から出場する。大会にかけるそれぞれのチームの選手、指導者らの思いを聞いた。【矢倉健次】

 全国大会の舞台が都大路に移って半世紀あまり。府勢悲願の男子初優勝はついに手の届くところまで来たように見える。

 洛南は府予選で2時間5分48秒の大会新記録をマークし、全国大会6位になった2年前の記録を18秒更新。メンバー7人全員が区間賞を獲得した。仙台育英(宮城)に8秒及ばなかったものの出場校中2位のタイムだ。勢いに乗って近畿高校駅伝を18年ぶりに制した。しかし、盛本聖也主将(3年)は「目標を8位以内から3位以内に引き上げた」ものの「優勝」の2文字は安易に口にしない。3年連続の入賞(8位以内)を目指しながら45位に終わった昨年の都大路の悔しさから、今のチームがスタートしたが故だろう。

 今年の強みは5000メートルを14分台で走れる選手が13人もひしめく層の厚さ。メンバーに選ばれた10人も本番で走る7人に入るため、レース直前まで気が抜けない。チーム最速14分4秒台の自己ベストを持つ三浦龍司選手(2年)は「昨年に比べロードもうまく走れるようになった。上りは苦にならないので1区(10キロ)を任されたら区間賞も狙っていきたい」と自信を深める。昨年レース直前にウイルス性の下痢を発症し、ブレーキになった諸冨湧選手(2年)は「いい経験と思えるようになるため、同じ3区(8・1075キロ)で留学生と競って雪辱したい」と闘志を燃やしている。

 学年を超えて切磋琢磨(せっさたくま)するチームの雰囲気を作ってきた盛本主将は、3~10キロのいずれの距離もこなせる頼もしい存在。「下りが得意」で、どの区間でチームを引き締めるのか注目だ。さらに全国高校総体の800メートルで7位に入賞した山岡龍輝選手(2年)は3キロ(2、5区)の「秘密兵器」になる可能性を秘める。「ファンとして駅伝を見ていたが、自ら走りたい気持ちが強くなっている」と奥村隆太郎監督(32)も期待する。

 さらに昨年から5000メートルの持ちタイムを約50秒縮めた若山岳選手(3年)、近畿で1区を任された赤星雄斗選手(2年)らの多彩な個性が融合し、「指導してきた6年間で最強のチーム」(奥村監督)は大きな夢に向かい着実な前進を続けている。


洛南の記録

予選記録 (1)2時間5分48秒(大会新、出場校中2位)

     (三浦、若林、赤星、若山、盛本、寺井、諸冨)

過去最高成績 2位(1988年)

最近3年間の全国大会成績 6位、8位、45位