女子・立命館宇治 30年連続30回目 チームの理想へ一歩ずつ /京都

毎日新聞

荻野由信監督(左端)の話を聞く立命館宇治の駅伝チーム=京都府宇治市で、矢倉健次撮影

 第1回の全国大会から、すべて府予選を勝ち抜いて30年連続出場。この間に歴代2位タイの優勝3回、入賞(8位以内)は実に21回。立命館宇治は、輝かしい実績を築き上げ、荻野由信監督(70)はその全てでチームを率いてきた。府代表を決めた11月のレースでは「30年連続は初出場よりうれしい」と感慨にひたったものの、すぐに「情熱のある限り指導を続ける。日本一豊富な経験がありますから」と都大路を見据えていた。

 2015、16両年は2年連続で入賞を逃し、昨年は全国高校総体の出場者なしのメンバーで臨んだ。1区(6キロ)14位の出だしから、全員が自分の走りに徹して最終的には4位入賞。「けが人を出さず、大会直前になっても普段通りの練習ができれば強い」という荻野監督は、練習中から選手一人一人に目配りをして的確なアドバイスを与え、チームの結束を高めている。

 2年生ながら主将を務める桶谷南実選手は「今秋は故障がちだったが、『思うように走れない時こそ態度でチームを引っ張れ』という先輩の言葉を実行してきた。今は順調なのでチームをまとめて力を伸ばしたい」と話す。入学から右肩上がりに記録を伸ばす三原梓選手(1年)は府予選、近畿高校駅伝で1区を任され、ともに区間賞をマークした。荻野監督から「目力がある」と評価され、自らも「相当な負けず嫌い」という。この2人が半分近い距離になる前半の1、2区を担い、どれだけ上位でつなげるかがポイントになりそうだ。

 唯一の3年生ながら昨年まで出番がなかった高橋栞奈(かんな)選手は競技に専念して記録を伸ばしたが「チームのプラスになった自分の経験を下級生に伝える」と役割を自覚している。

 アンカーが有力な村松灯(とも)選手(1年)は5~8月にけがで思うように走れなかったが、OGで世界選手権マラソン銅メダルの千葉真子さんに「腹筋を1回でも多くこなすなど、できることをしっかりやるように」と指摘され実践。「追う形になって最後でたすきを受けても、あせらず力を出し切りたい」と力強く話す。

 チームは理想的な形に近づこうと階段を一歩ずつ上っている。【矢倉健次】


立命館宇治の記録

予選記録 (1)1時間11分36秒(三原梓、桶谷、高橋、三原環、村松)

過去最高成績 優勝(2000、07、12年)

最近3年間の成績 12位、9位、4位