高校駅伝’18 県勢の顔/下 女子・大分東明 初の8位入賞狙う 走り込みで全体の走力向上 /大分

毎日新聞

 「いま日本で一番勢いがあるチームかもしれない」。井上浩監督(56)は仕上がりに手応えを感じている。大分東明の女子駅伝部は全国大会で2015年26位、16年25位、17年14位と順調に順位を上げてきた。特に昨年は、前年のタイムを1分16秒縮める部史上最高となる1時間9分57秒でフィニッシュし、「ワンランク上がった」(井上監督)。そしてこの1年も成長を続けている。狙うは初の8位入賞だ。

 井上監督が就任し、陸上部から駅伝部女子として独立させたのは8年前。当初は、バレーボール部などから「助っ人」を借り、やっと県大会出場にこぎつけるほどだった。しかし、駅伝に特化した練習をし始めると、実力がぐんぐんと向上。部員は今でも全国大会の登録枠(8人)を少し超える程度だが、県大会優勝の常連校にまで成長した。

 今年の部員は11人。「『入賞できる』と言われて14位だった昨年。今年は『優勝できる』とさえ言われるようになり、意識が変わった」。磯部涼美選手(2年)はこう振り返る。この数年間、結果を出し続けてきた自信が、より上位を目指すハングリー精神を生み出したようだ。練習では、自分の限界を突破しようと、常に自分のペースよりも早い部員についていこうと努力。夏合宿では全国レベルの男子と一緒に走り込みを続けた。

 また、体のケアにも注意を払った。食事の栄養バランスに気を遣い、部員同士で情報交換。鉄分を補給するため、レバーを毎日少しずつ食べる選手もいたという。

 心身共に充実したチームは、確実に力を付けた。3年の留学生マータ・モカヤ選手は国体3000メートルで8分51秒11で優勝。有田菜々美選手(2年)や紀野愛実選手(同)ら主力は9、10分台前半の好タイムで走るようになった。そして先月の県大会。大会新記録の1時間8分53秒で優勝し、全国レベルで戦えるチームになったことを証明した。神田美沙主将(3年)は「夏の走り込みなどでチーム全体の走力が向上している」。井上監督も「失うものは何もない。初の男女アベック入賞も見えてきた」と自信を示した。【田畠広景】