2018全国高校駅伝/上 女子 順天(3年連続16回目) 走ることを楽しむ 「雰囲気最高」14人一丸 /東京

毎日新聞

 師走の京都・都大路をたすきでつなぐ男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が23日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に開催される。都代表として、男子は初出場の駒大高(世田谷区)、女子は3年連続16回目の順天(北区)が出走。さらに女子30回記念枠の南関東代表として、錦城学園(千代田区)が初出場する。全国の強豪が集う都大路を控え、3校の特徴などを紹介する。【高橋昌紀】

 「もういいぞ、今日はあがれ」

 冷たい風が吹きつける足立区の陸上トラック。藤本正隆監督(56)は苦笑して言った。

 「最近の子は真面目だから。ストップをかけないと突っ走ってしまう」

 順天の監督として既に四半世紀。前任者と合わせて、都大路は16回目となる。

 「『出場は当たり前』という空気はある」。それだけに、4年連続で出場を逃した2012~15年のプレッシャーはとても大きかったが、「過去に縛られていては萎縮してしまう」と気持ちを切り替えた。復活ののろしを上げた16年の合言葉は「ポジティブ」(前向き)、翌年は「アクティブ」(積極的)。「ずば抜けた選手がいない中、全体の雰囲気を大切にした。走ることを楽しむことが大切」と振り返る。

 部員は大会の30日前から、恒例の「日めくりカレンダー」を始めた。部員14人が1人1日ずつ、好きなメッセージやイラストを書く。「ディズニーキャラクターを描きました。ふわふわしたものが好きなので」と照れ笑いした会田佳世選手(2年)は、3000メートルで今年度のチーム最高記録(9分22秒)をたたき出している。「(カレンダーは)みんなの個性が出て面白い。雰囲気は最高です」

 五日市莉歩主将(3年)は、この「伝統」が「歴代主将に自然と引き継がれてきました」と話す。前主将の伊東明日香さん(19)からは励ましのメールももらった。「『つらいこともあるだろうけれど、みんな、ついてきてくれるから』と。先輩たちに支えられています」

 そんな五日市主将は、都大路で故障に泣いてきた。「1年の時は欠場、2年は不本意な成績でした。最後の都大路。このメンバーで怖がらずにアタックしたい」。藤本監督は1時間9分30秒を目標に掲げている。