/上 鎌倉学園(初出場) 質の高い練習、自信に /神奈川

毎日新聞

 師走の「都大路」を駆け抜ける男子第69回、女子第30回の全国高校駅伝大会(全国高体連、日本陸連、毎日新聞社など主催)は23日、京都市右京区の西京極陸上競技場を発着点に開催される。県勢は男子が鎌倉学園(初出場)、女子は白鵬女子(2年連続12回目)が出場する。大会を前に2回に分けて両チームを紹介する。【中村紬葵】

スピード向上図り自己ベスト

 11月の県大会では1区から後続を大きく突き放し、終始独走態勢で創部史上初めて、トップでゴールテープを切った。これまで準優勝は13回を数え、ゴール目前で1位を譲ったこともあった。待望の初優勝に、県外から駆けつけたOBも加わって保田進監督(63)を胴上げし、校歌を合唱した。「悔しい思いをしてきたOBが喜んでくれた。こんなにうれしいことはない」。就任40年目を迎えた保田監督は目を細めた。

 「13人で歴史を変える」。チームは県大会に向けて、こうテーマを掲げた。比較的短い距離を速いペースで走るなど、新たな練習メニューを導入。スピードの向上を図った。チームを引っ張るのは、2年生ながら5000メートルの県記録(14分3秒)保持者、児玉真輝選手だ。今夏のインターハイ出場を逃し、「悔しくて、その後、ペースや距離で質の高い練習を積めたことが自信になった」という。県大会で最長区間の1区(10キロ)を任されると、区間記録を20秒更新する力走で流れをつくった。

 部員13人のうち、3年生は河崎元紀主将と吉村颯斗選手の2人だけ。河崎主将はけがに泣かされてきたが、チームの躍進を陰で支えた。足の甲を疲労骨折し、今夏までの約1年間、ほぼ走れない状態が続いた。復帰したばかりの10月には足裏の皮をはがしてしまい、高校最後の県大会出場もかなわなかった。

 それでも裏方としてグラウンドの状態を整え、他の部員の手が回らない服の整理をするなど、率先してチームをサポートし続けた。保田監督は「私が思っていることを全部わかっていて、それ以上のことをしてくれる。40年やっていて一番良い主将」と感服する。そんな主将と「もう一度、一緒に走りたい」と奮起したもう一人の3年生、吉村選手は、県大会の最終7区で区間新の走りを見せた。

 県大会後に行われた関東大会では18位にとどまり課題が残ったものの、気持ちを入れ替えた選手たちは今月、続々と自己ベストを更新し、チームは勢いを取り戻しつつある。河崎主将は都大路に向けて「夢見てきた舞台。チャレンジャーとして一つでも上の順位を目指したい」と意気込みを語った。


登録メンバー◇

1区 児玉真輝  (2)

2区 中嶋亮翔  (2)

3区 力石暁   (2)

4区 鈴木祐太  (1)

5区 大木啓矢  (2)

6区 桜井悠人  (2)

7区 吉村颯斗  (3)

  ◎河崎元紀  (3)

   石塚壮一郎 (1)

   岡田祐太  (2)

監督 保田進   (63)

県大会の記録

 =2時間9分49秒

全国大会の目標

 =2時間7分30秒

 ※◎は主将。カッコ内数字は学年。区間は県大会のもの