全国高校駅伝/上 男子・北海道栄 悪条件でも外で走る 趣向凝らした練習、力に /北海道

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が23日、京都市で開かれる。道代表として出場する男子・北海道栄と女子・旭川龍谷、札幌日大は、都大路での走りを前に、最終調整に励んでいる。【土谷純一】

 10月12日、現在の校名「北海道栄」になって初めて道大会で優勝。都大路出場を決め、選手たちは歓喜に沸いた。2014年、15年にも出場しているが、いずれも記念大会のためで道内では2位。今年はライバル校の6年連続出場を阻んで頂点に輝いた。

 強さを支えるのが「どんな条件でも走る」というチームの方針だ。駅伝の大会は、よほど危険な天候でない限り延期にならない。練習でも同じように、外で走ることにとことんこだわってきた。

 道大会当日は風が強く悪天候。まぶしい日差しと土砂降りの雨が交互にきて出場選手たちを苦しめたが、栄はそれをものともせず、安定した走りを見せた。

 大雨や強風の日も走ってきたが、藤本竜選手(3年)は「一番きついのは、やはり冬」と話す。長いときは1、2時間かけて除雪作業をし、それから走る。藤本選手は「除雪しているうちにまた積もってしまい、それだけ疲れてしまうこともあった」というが、「経験があるからこそ、どんな状況でも自分の力を出せる自信がついた」と胸を張る。

 ユニークな練習も底力につながっている。冬場はボクシングのミット打ちを取り入れている。きれいなフォームでパンチすることで胴回りの動きを意識付けさせるという。「走るのに最適な腰の使い方を覚えさせることが目的」と山中慎コーチ。実際、タイムの速い選手ほど、ミット打ちで良い音を響かせている。

 野球のバットで素振りする練習もあり、高橋勇大主将(3年)は「やり続けることで何のための練習だったのか体で分かるようになった」と話す。

 都大路に向けメンバーの状態は万全だ。11月下旬の記録会では登録選手10人中9人が自己記録を更新。桜庭洋樹監督は「うちにくる選手はそれまで悔しい思いをしてきた子たちがほとんど。3年かけて勝つための意識を身につけさせ、それを先輩から後輩へと受け継いできた」と語る。

 高橋主将は「栄のベスト記録を更新して、新たな歴史を作りたい」と力を込めた。


登録メンバー◇

 (3年ぶり9回目)

監督 桜庭洋樹

藤本竜(3)  14分27秒

高橋勇大(3) 15分17秒

小野隆一朗(2)14分36秒

工藤吏晟(2) 14分36秒

宮武和矢(1) 15分15秒

田中遥人(3) 15分26秒

川原樹(3)  14分41秒

川内唯空(2) 15分21秒

宮本蒼人(2) 15分49秒

堀籠錬磨(1) 15分57秒

 ※カッコ内数字は学年。タイムは5000メートルの今年11月までのベスト記録