県代表チーム紹介/上 男子 樹徳(初出場) 「勝負の年」選手躍動 /群馬

毎日新聞

 師走の都大路を駆け抜ける「全国高校駅伝競走大会」が23日に京都市内で開かれる。県代表として男子は樹徳(初)、女子は常磐(2年ぶり18回目)が出場する。両チームの有力選手や都大路にかける思いを紹介する。【菊池陽南子】

 昨年の春、樹徳陸上競技部の監督を父から引き継いだ岩上和貴監督(40)は「2018年が勝負」と狙いを定めていた。当時2年生ながらエース級だった大沢佑介、大類康靖(やすのぶ)の両選手が3年生になる年だ。新入生の北村光選手も実力がある--。「これなら優勝できる」。その狙いは的中し、今年、初の都大路切符を手にした。

 就任当初から力を入れたのが「環境作り」だった。練習メニューや方針など、指導者と選手の間やチーム内でずれがないよう「ホウレンソウ」(報告、連絡、相談)を徹底した。ミーティングは朝、昼、練習前の3回に増やした。「自分の考えを持ち、それを他人に伝える力は社会でも必要。陸上を通して学んでほしい」。さらに、競技部門ごとにブロック長、下級生への指導係など一人一人に役割を与えた。「チームの一員として責任感を持つことが、区間を走り切ってたすきをつなぐ責任感へとつながる」

 「勝負」と位置付けた今年、選手たちは躍動した。187センチの長身を生かした大きなストライドが持ち味の大沢主将(3年)は2年生まではシンスプリント(脛骨(けいこつ)疲労性骨膜炎)に悩まされたが、3年生になると調子を上げ、10月の福井国体では5000メートルで8位に入賞した。

 大類選手(3年)は10月の福井国体800メートルで3位に入賞。「脚力が強く、持って生まれた勝負勘のある選手」と岩上監督は期待を寄せる。

 北村選手(2年)は11月の関東大会で1区を担い、目標タイムを44秒上回る区間3位。岩上監督が「120点の走りだった」と太鼓判を押す好走だった。8月の全国高校総体3000メートル障害でも4位。3位の西京高校(山口県)の菖蒲敦司選手とは良きライバルで、互いに全国大会への出場が決まった際、「都大路で会おう」と言葉を交わし、再会を楽しみにしているという。

 主力選手は全国大会を経験し大舞台には慣れている。岩上監督にも気負いはない。「チームの雰囲気はイメージ通り出来ている。あとは笑顔でしっかりたすきをつないでほしい」


県予選メンバー

1区 赤坂匠(2年)

2区 大類康靖(3年)

3区 大沢佑介(3年)

4区 北村光(2年)

5区 所南樹(2年)

6区 前田健心(1年)

7区 須田大志(3年)