チーム紹介/上 男子・埼玉栄 3回の夏合宿で走り込み 練習やミーティング、選手に一任 /埼玉

毎日新聞

 京都市の都大路を駆け抜ける「男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会」(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が23日、行われる。県勢は県代表として男女とも埼玉栄、北関東地区の女子代表として昌平がそれぞれ出場する。3チームの全国大会に懸ける意気込みやチームの歩みを紹介する。【畠山嵩】

 「しっかりリラックスして、リズムに乗っていこう」

 さいたま市西区にある埼玉栄の練習場で14日、神山(こうやま)洋一監督が拡声機を片手にトラックを走る選手たちに呼び掛けた。「7人の力がここまで平均して高い年はほとんどない。流れをつかめれば勝負できる」と自信を深める。

 11月の県予選では2位に3分以上の差をつけ、2年連続で全国大会の切符を勝ち取った。雨の中、7人全員が区間1位を記録。「いつでも最低限の走りができるよう意識付けしてきた」(神山監督)と勝因を分析する。

 選手層の厚さを支えたのが7~8月に長野県の菅平高原などで行った計3回の夏合宿だ。「自分たちのことは自分たちでやるという気持ちを持たせたい」と、練習やミーティングなどは基本的に全て選手たちに任せた。

 合宿ではクロスカントリーなど森の中を走り込む練習を徹底。宮坂大器主将(3年)は「合宿中に出るけが人が例年より少なく、全員が(練習メニューを)しっかり消化できた」と話す。

 メンバーでは県予選で1区の宮坂主将、3区の白鳥哲汰選手(2年)が注目されがちだが、神山監督は「安定感が高い」と全国大会のキーマンに脇坂進之介選手(3年)を挙げる。県予選、関東大会ともに2区で8分38秒と同タイムを記録し、全国大会でも序盤での起用が予想される。

 昨年は県予選と関東大会を走りながら調子を落とし、全国大会に出走できなかった脇坂選手は「昨年は実力不足。最初で最後の都大路で全ての思いをぶつけて、昨年の悔しさを晴らす」と意気込む。宮坂主将も「脇坂は大親友で、ずっと一緒に練習してきた。今年はけがもなく大丈夫」と信頼を寄せる。

 充実したチーム状態で臨む今年の都大路。神山監督は「毎回タイムは意識しない」としつつも、「ピークがレース当日に合う予感がしている。入賞を目指すなら2時間5分を切らないといけない。そこが目標になる」と力を込めた。


登録メンバー◇

1区 ○宮坂大器(3年)

2区  脇坂進之介(3年)

3区  白鳥哲汰(2年)

4区  久保田悠月(3年)

5区  奥山颯斗(1年)

6区  佐藤快成(1年)

7区  蟹江翔太(3年)

    田中大介(2年)

    西田大智(1年)

    三角隼人(1年)

 ※敬称略、○は主将

  区間は県予選時のもの


県勢男子の過去10年の成績◇

   年 出場校   順位 タイム

2008 埼玉栄   3位 2時間4分46秒

  09 埼玉栄  11位 2時間6分26秒

     武蔵越生 29位 2時間9分18秒

  10 埼玉栄  26位 2時間9分12秒

  11 埼玉栄  15位 2時間7分48秒

  12 埼玉栄  28位 2時間9分46秒

  13 埼玉栄  25位 2時間7分53秒

  14 埼玉栄   3位 2時間4分41秒

  15 埼玉栄  19位 2時間5分59秒

  16 武蔵越生 20位 2時間7分31秒

  17 埼玉栄  15位 2時間7分 6秒

 ※09年は第60回記念大会で、武蔵越生が県代表、埼玉栄は北関東地区代表として出場