2018全国高校駅伝/下 男子 駒沢大高(初出場) 同期全員の夢かなえ 「先生に恩返し」誓う /東京

毎日新聞

 駒沢大高陸上部の38人全員が日々のタイム、体調などをそれぞれに記録している活動日誌の表紙には、毎年、合言葉が書かれている。

 「都大路出場!」

 今年はこれだ。「入部時に1年生の同期全員で誓い合った夢です」と市来太勢主将(3年)。その夢を見事にかなえた。都予選は全区間で1位通過。田中里加子マネジャー(3年)は「ゴールの瞬間、自然と涙があふれてしまった」と振り返った。

 都大路の常連・国学院久我山を追い、この3年間でその背中がはっきり見えてきた。市来主将が1年生だった一昨年の都予選は8位(2時間15分44秒)、昨年は2位(同13分15秒)に躍進した。

 だが、2014年に就任した草島文勝監督(30)は「昨年の大会後に選手たちを叱った」と明かす。「2位という結果に浮かれて、次の関東大会は旅行気分。結果は散々だった」と振り返る。

 「目標はあくまで全国。一人でも責任感が欠ければ実現しない」

 草島監督はバレーボール出身。高校時代に全国大会に出場したが、駅伝はもちろん、陸上の経験はない。手本は過去に出会った恩師だ。熱血主義や自主性を尊重するタイプなど、さまざまだった恩師の良いところを取り入れ、部員に接している。

 監督を技術面で支えるのが、駅伝出身の渡辺聡コーチ(27)だ。「無理はさせない。試験期間はむしろ、疲労をとる良い機会」。渡辺コーチも高校時代に全国大会に出場した。競技種目は違うものの、2人は「あの経験を選手たちに味わわせたい」と声をそろえた。

 先生を京都に--。都予選で3区を走った皆木晴選手(3年)の左腕には、そんな言葉が書かれていた。「精神面で支えてもらってきた。恩返しします」。5区を走った吉永澪希選手(3年)は、草島監督の言葉を励みに努力してきた。「『神様は必ず見ている』。常に思い出すよう、活動日誌の裏に手書きしています」

 初の都大路で新たな歴史を刻む。

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 全国大会は23日、京都市右京区の西京極陸上競技場を発着点に開催される。女子は午前10時20分にスタートし、5区間21・0975キロを争う。男子は午後0時半にスタートし、7区間42・195キロを競う。