男子・開志国際が好調 自己ベスト更新続出 23日号砲 県内3校出場 /新潟

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)が23日、京都市で開かれる。県内からの出場校は3校。県大会で優勝した男子・開志国際(胎内市長橋上)、女子・新潟産大付(柏崎市安田)に加え、北信越大会で3位に入った女子・新潟第一(新潟市中央区)も地区代表枠での出場を決めた。開志国際は初出場、新潟産大付は3年連続3回目、新潟第一は10年ぶり8回目の出場となる。3校の都大路に懸ける思いを、3回に分けて紹介する。【北村秀徳】

 学校創立は2014年。新進気鋭の開志国際が、初の都大路出場を決めた。県大会では2位の中越に約50秒もの大差をつけてゴール。北信越大会でも3位に輝くなど、チームは好調。11、12月の記録会で自己ベストを更新する選手も続出しており、都大路では県内記録を上回る2時間7分台、20位以内でのフィニッシュという意欲的な目標を掲げている。

 「それぞれの選手が自立して練習を積んでいるのが強み。あまり口を挟む必要がないですね」。若山哲夫ヘッドコーチはチームの特徴をそう語る。それぞれの選手が食事管理や自主練習の強度などを自ら考え、互いに切磋琢磨(せっさたくま)するという「アスリート集団」だ。

 昨年の県大会は4位。上位3校が出場できる北信越大会への切符も逃した。その悔しさを胸に、今夏は2回にわたって2泊3日で行った合宿で、クロスカントリー、山道、スピード練習など、厳しい練習に挑戦。1日計30キロを走り抜いた。「かなりきつい練習でしたが、(この1年で)チームはかなりタフになりましたね」。阿部爽真主将(3年)は自信を見せる。

 11月下旬には実際の都大路を試走した。都心部で、朝には人や車があふれる京都市。まだ辺りが暗い早朝5時から決戦の舞台を駆け抜けた。都大路のコースは県大会とは異なり、起伏が激しい。大会本番の出走順について若山ヘッドコーチは「チーム内での競争が激しく、まだ決めかねている。適材適所を意識して、ぎりぎりまで悩みたい」と語った。

 5000メートル14分台の選手は4人。チーム最速記録を保持するモーゼス・マチャリア選手(3年)=ケニア出身=をはじめ、県大会で2区を走り、順位をトップへと押し上げた小山友輝選手(同)に注目が集まる。中でもレースのキーマンとなりそうなのが、エース区間・1区での出走が予想される阿部主将だ。阿部主将は「本番、初の大舞台でメンバーが萎縮してしまうかもしれない。そこでサポートできるよう、まずは自分が余裕を持てるように努めます」と語っている。

 阿部主将はチームの精神的な支柱でもある。1年時に過度な練習が原因で太ももの靱帯(じんたい)を負傷、インターハイ出場を逃した。それからは「ひたすら練習すればいい」という考えを改め、メンバーたちの体調管理にも気を配ってきた。おかげで大きなけがをする選手もなく、準備万端で都大路に臨む。

 チームには大きな大会前に決まって行う“願掛け”がある。それは某チェーン店のカレーを全員で食べること。春の伊那駅伝に出場した際、本番前に同店のカレーを食べたところ、予想を上回る好記録が生まれ、そこから恒例行事となった。都大路付近の店舗も既に把握済みだ。注文するカレーの種類はそれぞれ自由。「勝つ、にかけてカツカレーと言いたいところですが、胃もたれすると良くないので僕は食べません」と阿部主将は笑った。