出場チーム紹介/上 倉敷(男子・女子) /岡山

毎日新聞

宍戸来嘉主将を先頭に走る倉敷の男子チーム=岡山県倉敷市四十瀬で、戸田紗友莉撮影

 京都市で23日に開かれる男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)に男子は倉敷(県代表)、女子は興譲館(県代表)と倉敷(中国地区代表)が出場する。県内から3チームが出場するのは2009年以来、9年ぶり。本番に向けて準備を進める各チームを2回にわたって紹介する。【戸田紗友莉】

男子「今年は必ず優勝する」

 41年連続41回目の出場だ。昨年の都大路は連覇も狙えたが、準優勝で悔し涙をのんだ。大会直前に寒さからけが人が続出したことも原因だった。このため、今年は新(しん)雅弘監督(57)から「体を冷やさないように」と声が飛ぶ。

 控えメンバーながら一昨年の優勝を経験した3年生がチームを引っ張る。県予選では全区間で区間賞(うち一つは区間新)を奪う圧倒的な強さを見せた。タイムは全国4位の2時間5分54秒。新監督は「コースが例年とは違ったので単純には比較できないが、昨年よりもいい仕上がりになっている」と太鼓判を押す。

 チームの柱となるのが八木志樹(もとき)選手(3年)だ。昨年の都大路では6区(5キロ)を走った。1位でたすきをもらったものの、一つ順位を下げてしまい、大粒の涙を流した。「都大路でリベンジしたくてこの1年やってきた」と語る。昨年はけがを押しての出場だったが、今年は体調管理に細心の注意を払っている。県予選後に痛めた左太ももの状態も回復しているという。「いい流れを作り、次につなげたい」と2度目の都大路での活躍を誓う。

 昨年の都大路で4区(8・0875キロ)を走った若林陽大(はると)選手(3年)は、八木選手とともに前半での起用が予想される。ケニア人留学生のフィレモン・キプラガット選手(2年)は、今年8月のインターハイ・3000メートル障害で連覇を果たした実力者。県予選には出場しておらず、都大路での活躍が期待される。

 宍戸来嘉(らいか)主将(3年)は「昨年は優勝と準優勝には大きな違いがあると思い知った。今年は必ず優勝したい」と力を込めた。

女子「憧れの地でベストを」

山下夏実主将を先頭に走り込む倉敷の女子チーム=岡山県倉敷市四十瀬で、戸田紗友莉撮影

 創部3年目にして初めて都大路に出場する。部員は8人で1、2年生のみ。ケニアからの留学生を除き、全員が県内出身だ。

 県予選では20連覇した興譲館に敗れるも、2~4区で区間賞(うち一つは区間新)を取る走りで僅差の2位だった。その後の中国大会では全員が快走を見せ、興譲館を破って初優勝。今年の都大路は女子が記念大会で出場枠が増えたため、中国地区代表として出られることになった。

 中国大会で1区(6キロ)を任された山本晏佳吏(あかり)選手(2年)は「憧れの都大路でベストを尽くす。いい走りをして、『倉敷』の名を女子チームとしても知ってもらいたい」と大舞台に思いをはせる。

 全国でも強豪の男子と一緒に練習するなどし、着実に力を付けている。男子に倣い、「都大路を走るための5カ条」を2年生で考えた。5カ条目は「心美人『素直に強く美しく』」。朝の練習後に全員で唱和し、精神面を磨き上げることにも余念がない。

 中心選手となる留学生のアグネス・ムカリ選手(1年)は、今年8月のインターハイ・女子1500メートル走で優勝するなど、都大路でも活躍が期待される。

 新雅弘監督は「初出場なのでリラックスして思いっ切り走ってほしい。来年に向けていい経験になるはず」と選手たちの背中を押す。山下夏実主将(2年)は「うちは一人一人が個性豊かで勢いのあるチーム。自分たちの力を出し切り、楽しく走りたい」と意気込んでいる。


倉敷(男子)の都大路での成績

第64回 24位

第65回 53位

第66回  3位

第67回  優勝

第68回  2位