女子・長野東 全員入寮、高め合い /長野

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸上競技連盟、全国高校体育連盟など主催)が23日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に開かれる。県勢は、男子の佐久長聖(21回連続21回目)、女子の長野東(12年連続12回目)が出場する。昨年は佐久長聖が9年ぶり2回目の優勝、長野東が過去最高の2位。更なる活躍が期待される両チームを2回に分けて紹介する。【原奈摘】

 昨年の都大路は過去最高の準優勝に輝いた。今年の県大会は1時間8分54秒で、昨年マークした大会新記録を30秒更新。昨年のメンバーである小林成美主将(3年)、高松いずみ選手(2年)、高安結衣選手(3年)、臼田彩花選手(3年)の4人も残る。もう一段上の成績もうかがえる状況だが、選手たちで話し合って立てた目標は「メダル獲得」。浮足立たないよう、しっかり地に足をつけて上位を狙う。

 今年は昨年の和田有菜選手(現名城大)のような絶対的エースはいない。それでも上位5人の3000メートルの平均タイムは9分17秒で昨年と同じだ。小林主将は今年の強みとして「寮で一緒に生活し、コミュニケーションを取れていること」を挙げる。玉城良二監督の自宅にある選手寮に駅伝チーム16人が入寮している。全員が寮に入るのは今年が初めてだ。

 寮では栄養バランスの取れた食事が出たり、空き時間にマッサージしあったりでき、長野市内に自宅がある高松選手や小林主将も「生活習慣を整えることができる」と声をそろえる。しかし、一番のメリットは「常に話し合えること」だ。長野東は週3~4回、自主練習でメニューは個々人で考える。寮で寝る前など、上級生が下級生にメニューについて気軽にアドバイスできる環境になり、練習の質が上がった。玉城監督は「メンバーだけでなく16人全員で強くなった」と話す。4月から徐々に力をつけ続け、チーム内の争いも激しくなっている。

 今年期待がかかるのが萩谷楓選手(3年)。2年間故障に悩まされ、都大路の経験はない。しかし、今年春以降は特にけがはなく練習を積み重ねることができ、8月の高校総体では1500メートルで5位入賞。本来の力を発揮できるようになり、「走りで引っ張るのが自分の役目」と今ではエース区間の1区を希望するほど自信にあふれている。玉城監督は「絶対的な切り札はいないが、1区から5区まで総合力で戦える穴のないチーム。前半から上位を維持し、メダル争いに生き残りたい」と手応えを語る。