/下 女子・白鴎大足利(5年連続5回目) 主将負傷でチーム団結 県勢最高順位を視野に /栃木

毎日新聞

 総合力の高さを見せつけた勝利だった。県駅伝で2位に1分半以上の大差をつけ、他校を圧倒した白鴎大足利。5年連続5回目の都大路出場となり、「白足時代」を印象づけた。快走の陰には、負傷したエースの穴を埋めようと団結した選手たちの頑張りがあった。

 飯田亜弥主将(3年)が負傷したのは今年1月だった。1年から都大路を走り、県予選では前年、前々年とも区間賞でチームを引っ張った大黒柱。同月の都道府県対抗駅伝に出場後、腰付近の疲労骨折が判明した。

 冬の間は走り込みができず、その後も5月に右脚の肉離れ、7月の夏合宿では初日に左足の甲の疲労骨折に見舞われた。「復帰できるか焦りはあった」。仲間とは別メニューで練習することも多く、満足なシーズンが送れなかった。

 こうした中、チームは3年生を中心に奮起した。飯山香穂選手(3年)は「今まで頼っていた主将がいないのは大きかった。この1年間、自分たちが何とかしないと、という気持ちだった」と振り返る。練習では3年生が集団の前に出て下級生を引っ張った。

 エースの負傷はチーム内の競争激化にもつながった。元々、選手同士のタイム差はあまりないチーム。川又万由佳選手(3年)は「主将の代わりに自分がメンバーに入るんだと切磋琢磨(せっさたくま)できた」と明かした。

 大黒柱不在のまま迎えた先月3日の県駅伝。序盤はライバルの那須拓陽に先行されたが、3区で梅村光理選手(2年)が「飯田先輩を都大路に連れて行きたい一心で走った」と逆転し、そのまま1位でフィニッシュした。

 藤生康徳監督は「主将抜きの県駅伝は不安だった。しかし、結果論だが、飯田の穴を埋めようと部員たちが頑張り、チーム力が底上げされた。選手たちはよく踏ん張ってくれた」とたたえた。

 都大路に向けて調整するチームに、追い風も吹いている。飯田主将の回復が順調で、復帰のめどが立ったのだ。「主将としてチームを引っ張らないといけなかった中、みんなに申し訳なかった。恩返しをする走りをしたい」。感謝の気持ちを胸にエースは意気込む。

 今年の目標は控えめの25位。昨年の都大路でアンカーを任された増子萌絵選手(3年)は「主将が復帰し、チームの雰囲気もいい。一人一人がベストの走りをして、まずは目標順位を達成し、県勢最高順位を更新したい」と、4年前にチームが残した13位より上の順位も視野に入れている。【李舜】


 ◆メンバー表◆

監督 藤生康徳

飯田亜弥<3>   9分56秒

増子萌絵(3)   9分58秒 5

飯山香穂(3)  10分 9秒

川又万由佳(3) 10分 3秒

古橋佳奈(2)   9分47秒 2

梅村光理(2)   9分53秒 3

平田梨恋(2)  10分 0秒 4

藤原唯奈(1)   9分49秒 1

 ※左から氏名、学年(< >は主将)、3000メートルの今年度ベスト記録(大会申込書に基づく。1秒未満は切り捨て)、県大会で走った区間。