/下 女子・大垣日大 都大路へ「全員が鍵」 先頭集団食らいつく /岐阜

毎日新聞

 女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)に出場する大垣日大(大垣市)。県予選では3区からの独走態勢でゴールテープを切り、7年ぶり2回目の優勝を果たした。都大路の大舞台にも、北野孝英監督は「全員が鍵を握る。陸上競技を心から楽しめるように思い切って走ってほしい」と落ち着いた指導で選手たちを見守る。

 北野監督が就任し3年目を迎えた同校陸上部。選手たちを厳しく押さえつけるのではなく、一人一人に合った練習の負荷を見極め、反復練習で力を付けていくのが北野監督のスタイルだ。今年からは全員が日々の練習の反省点、課題などを記す「練習日誌」を導入し、メンバーのコンディション把握に一役買っている。

 チームの軸となるのは、3000メートル9分50秒の記録を持ち、県内トップランナーの1人、松本七海選手(3年)だ。三重県桑名市から通学しているため、部の朝練には参加せず、独自に自宅周辺で毎日約9キロの走り込みをしてきた。

 県予選ではライバルの中京学院大中京・荒武優衣香選手(2年)との1区対決で敗れたものの、6秒差の2位でたすきを渡し、チームの勝利に貢献した。「レース展開としては狙い通りだったが、区間賞も取りたかった」と悔しさをにじませる。さらに、「今年は記念大会で、レベルの高い学校が増える。先頭集団に食らいついていきたい」と頼もしく語る。

 県予選で2区を走った河瀬優伽選手(3年)は、松本選手と並び、3000メートル9分台の好記録を持つ。北野監督は「良い意味の鈍感さがあって、気持ちの安定感がある。河瀬の成長がチームを盛り上げてくれた」とキーマンの一人に挙げる。

 さらに、3000メートル10分7秒と力のある吉村唯選手(2年)、松本選手の妹で、朝練、部活、通学電車と、姉と生活を共にしてきた千波選手(2年)ら、2年生選手もチームに欠かせない。

 主将として率いるのは、中学時代に全日本中学校陸上競技選手権にも出場した濱野葉月選手(3年)だ。だが高校入学後はけが続きで、現在も股関節などに痛みを抱える。出場機会の無かった県予選前夜は「泣いて過ごした」と言うが、「試合で走れなくても、練習に取り組む『姿』を皆に見せたい。大会で走るにしても、走らないにしても、当日はチームの一員として戦います」と胸を張り、都大路に挑む。【横田伸治】


大垣日大

 野球部、バレーボール部など全国レベルの部活動が盛んなスポーツの名門校。駅伝は2011年、初めて県予選で優勝した。北野孝英監督は現役時代、愛工大名電やトヨタ自動車に所属し、指導者としては豊川(愛知)、小島プレスの監督を歴任。15年に大垣日大監督に就任した。


 <出場メンバー>

監督 北野孝英(51)

濱野葉月<3>  記録なし

松本七海(3)  9分50秒

加藤沙良(3) 10分23秒

河瀬優伽(3)  9分56秒

吉村唯(2)  10分 7秒

松本千波(2) 10分35秒

古川天音(1) 10分37秒

 ※カッコ内数字は学年。<>は主将、タイムは3000メートルの自己記録。