チーム紹介/下 女子・八頭 短距離練習、取り入れ強化 勝負の2区に唯一の経験者 /鳥取

毎日新聞

全国大会前に向けて話し合う八頭高の内田八彰監督(左)と選手たち=鳥取県八頭町の同校グラウンドで、前本麻有撮影

 2年連続で女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)に出場する八頭。昨年の都大路を経験した3年生が卒業し、全部員8人と危機的状況からのスタートとなった。これら選手層の薄さをカバーするのは発想の転換だった。

 1年生が2人入ってきたものの昨年いた15人の部員からほぼ半減。県予選のオーダーが組めるぎりぎりの人数だ。しかも昨年の都大路経験者は杉村和香選手(2年)のみ。内田八彰(やつあき)監督(43)は「“経験値”が少ない現在のメンバーは危機的状況だった」と頭を悩ませた。

 県予選前の今年8月、兵庫県養父市・鉢伏高原。全国の強豪校が集まった強化合宿は圧倒された。そんな中、都大路に5年連続で出場している比叡山(滋賀県)の練習方法に特に関心を抱いた。

 短距離で取り入れられることが多い「マーク走」。2・5~3歩分の間隔にマーカーを置き、その間を一歩ずつ走るウオーミングアップの一つだ。体の傾きを前方に意識させ、疲れがみえる後半になってもスピードが落ちにくくなる。しっかり接地できるので故障リスクも低減するのだという。田口音々主将(3年)は「姿勢や着地を意識できて効果的だった」と話す。

 内田監督は今大会、2区(4・0975キロ)を重視する。昨年この区間は、途中から競り合う選手がいない「単独走」になり、ペース配分に苦慮した。前回3区(3キロ)を走り、今回2区にコンバートされる杉村選手は「緊張も不安もない。とにかく次につなげるだけだ」と強気の姿勢を崩さない。

 目標タイムは1時間13分台、と昨年成績の1時間14分58秒より高く設定した。同じく43位より一つでも順位を上げてフィニッシュしたい。田口主将は「みんなが笑顔で悔いのない走りをしたい」と意気込んでいる。(この企画は阿部絢美が担当しました)


八頭の登録選手◇

監督 内田八彰(43)

田口音々 <3> 152 44 10.08

大久保香穂(3) 155 44 10.21

清家里紗 (3) 166 48 12.10

小谷翼  (3) 153 45 11.42

杉村和香 (2) 161 47 10.15

小谷彩乃 (2) 158 46 10.12

岸本百桃 (1) 154 45   -

板倉由佳 (1) 157 47   -


 左から氏名▽学年(<>数字は主将)▽身長センチ▽体重キロ▽今季の3000メートルベストタイム(分・秒)※メンバーは当日変更する可能性もある。