開会式 都大路で健闘誓う きょう号砲 男子・秋田工、女子・大曲 /秋田

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)の開会式が22日、京都市のハンナリーズアリーナ(同市体育館)で行われた。県勢の男子・秋田工(6年連続24回目)と女子・大曲(7年ぶり6回目)の選手たちが、師走の都大路を目前に士気を高めた。

 式では各都道府県や地区の代表校が北から順に紹介され、県勢は5番目に校名が呼ばれた。その瞬間、選手らは引き締まった表情で起立し、深々と一礼した。

 秋田工の竹村拓真主将(3年)は「レース前半から粘り強い走りをしたい」と意気込みを語った。大友貴弘監督は「選手たちには積み重ねてきたことを自信に変え、落ち着いて臨んでほしい」と語った。

 大曲の斎藤菜摘主将(同)は「お世話になった方々に勇気や感謝を伝えられるような走りをしたい」。小澤裕子監督は「1~3区で流れをつかみたい。このチームで努力してきた証しを『記録』という形で残したい」と話した。

 23日のレースは同市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点とし、女子は午前10時20分、男子は午後0時半にスタートする。【高野裕士】

選手たち支えて10年 秋田工寮母・佐藤さん

 23日、冬の都大路に挑む秋田工の選手たち。大半の選手は学校の近くにある陸上部の寮で普段の生活を送る。寮母の佐藤浩子さん(63)は秋田からテレビ観戦しながら声援を送るつもりだ。

 大仙市の保育園で調理師をしていたが、三女が、同陸上部OBだった縁で約10年前、寮母に転じた。

 19人いる部員のうち、18人が寮生活を送る。佐藤さんは、普段から寮で選手たちと一緒に寝泊まりしており、選手から見れば母親のような存在だ。選手の朝食を作るため、午前5時には起床する。食事作りや掃除などをするが、合宿で選手が不在の時を除き、休みはほとんどない。普段の選手たちが昼食に食べる弁当も、佐藤さんの手作りだ。鉄分やたんぱく質などの栄養価を考え、選手一人一人のコンディションに合わせて量も調整するという。

 10月、秋田市内であった県大会には沿道へ応援に駆けつけた。「選手たちは母の日に私にカーネーションを贈ってくれるほど優しい子たち。学年の壁を超えて仲も良いので、タスキをつないでいけば、良い結果が出るはず」と話す。【高野裕士】